MCF831x の電力部は、適切に動作するために、以下の受動部品を必要とします (図 3-1 を参照)。
- VM:PWM スイッチング周波数、ピーク位相電流などに応じて入力電圧リップルを低減するためのバルク コンデンサ (≧ 10µF、2x VM)。さらに、VM の高周波ノイズをフィルタ処理する手段として、100nf、2x VM コンデンサを必要に応じて追加することもできます。
- チャージ ポンプ:MCF831x は、内蔵チャージ ポンプを使用してハイサイド FET のゲート駆動電圧を生成します。このチャージ ポンプには 2 つのコンデンサが必要です。1 つは、CPH ピンと CPL ピンの間に接続する (47nF、2x VM) 定格のコンデンサであり、もう 1 つは、CP と VM の間に接続する (1µF、≧ 16V) 定格のコンデンサです。
- 降圧: 降圧コンバータは、インダクタ モード (比較的高い効率とコスト) または抵抗モード (比較的低い効率とコスト) で動作させることができます。TIDA-010951 では、降圧コンバータはインダクタ モードで動作するように設計されており、外部負荷に最大 170mA を供給できます。インダクタの定格は 47µH、飽和電流 1.5A、コンデンサの定格は 22µF、10V です。抵抗モードの詳細については、MCF8315 のデータシートを参照してください。
- AVDD:この 3.3V LDO は、外部負荷に最大 20mA を供給するため、定格 1µF、10V のデカップリング コンデンサを必要とします。定格 3.3V レギュレーションの場合、AVDD に接続する容量は、全動作条件にわたって最小 600nF です。
- DVDD:この 1.5V LDO は、定格 1µF、10V のデカップリング コンデンサを必要とします。定格 1.5V レギュレーションの場合、DVDD に接続する容量は、全動作条件にわたって最小 600nF です。