JAJU950 October 2024
カップリング ネットワークを選択する際に考慮する必要がある 2 つの主な要素は、リンク パートナーのイーサネット データ レートと消費電力です。表 3-2 に、各イーサネット PHY と、対応するイーサネット規格およびデータ周波数を示します。
イーサネット PHY | IEEE 規格 | データ レート | シンボル レート |
---|---|---|---|
— | 10Base-T1S | 10Mbps | 12.5 MHz |
DP83TC812-Q1 | 100Base-T1 |
100Mbps |
66.6 MHz |
DP83TC813-Q1 | |||
DP83TC814-Q1 | |||
DP83TC817-Q1 | |||
DP83TC818-Q1 | |||
DP83TG720-Q1 | 1000Base-T1 | 1000Mbps | 750 MHz |
DP83TG721-Q1 |
各カップリング ネットワークには、部品の飽和特性に基づいて必要なインピーダンスを維持しながらサポートできる最大電流があります。インダクタは理想的に動作するわけではなく、熱を放散し、非常に高い周波数を通過させ、過大な電流が流れると飽和します。回路全体にわたり、すべての部品とケーブルには、寄生容量と寄生インダクタンスがあります。リンク パートナーが消費する最大電力を把握すること、そして特定の電圧に対してその電力を供給できる部品デザインを選択することが重要です。リンク パートナー側の消費電力に関するワーストケース シナリオにおける最大電力を計算します。
表 3-3 に、カップリング ネットワークの設計例を示します。テキサス・インスツルメンツでは、目的の周波数範囲、電流定格、および温度に基づいて、いずれかのネットワークを選択することを推奨しています。
メーカー | イーサネット 速度 | 部品 | 電流 定格 | 温度 定格 |
---|---|---|---|---|
TDK | 1000Base-T1 | CMC: ACT1210G-800 DMI: ADL32VHR-3R9M | 540mA | 150°C |
Murata (村田製作所) | 1000Base-T1 | CMC: DLW32MH101XK2 | — | — |
TDK | 100Base-T1 | CMC: ACT1210L-201 DMI: ADL32VHR-180M | 370mA | 150°C |
Murata (村田製作所) | 100Base-T1 | CMC: DLW32MH201XK2 | — | — |