JAJU951 October 2024
累積有効エネルギー誤差、累積無効エネルギー誤差テスト、および個別相有効エネルギーテストでは、電流を 50mA から 100A まで変化させます。累積有効エネルギーおよび個別相誤差テストでは、リファレンス デザインに供給される電圧波形と電流波形の間に 0° (PF = 1)、PF = 0.5i (誘導性)、PF = 0.8c (容量性) の位相シフトを適用します。有効エネルギー出力パルスからの誤差に基づき、3 つの PF 値について、有効エネルギーの % 誤差と電流との関係を示すプロットが作成されます。
累積無効エネルギーの誤差テストでも同様のプロセスが行われますが、90° (sin ϕ = 1i)、sin ϕ = 0.5i (誘導性)、sin ϕ = 0.8c (容量性) が使用され、累積有効エネルギーの誤差の代わりに累積無効エネルギーの誤差がプロットされます。
これらすべてのテストは、ADS131M03 デバイスの 8000 サンプル/秒のレート設定を使用して実行しました。
A 相と B 相での VRMS 精度テストでは、電流を 10A に固定した状態で、電圧を 10V~270V の範囲で変化させました。270V を超える電圧のテストも可能ですが、この場合、275V のバリスタをデザインから取り外し、より高い定格電圧のバリスタに置き換える必要があります。
A 相と B 相での IRMS 精度テストでは、電圧を 120V に固定した状態で、電流を 0.1A~100A の範囲で変化させました。
有効電力および無効電力に関する以下の 2 つのプロットは、クラス 0.5S の精度に対する IEC 62053-22 の制限に準拠しています。ここでは、Inominal = 15A と想定しているので、Inominal の 5% ポイントは 750mA となります。
各測定の平均誤差は、5 つのテスト シリーズから計算され、各電流値に対して順に取得されます。この 5 つの測定値からの最大偏差を計算して (以下のプロットには示されていません)、この計測サブシステムの安定性が許容される最大誤差の 10% を下回っていることを確認します。