JAJU951 October 2024
シャント電流入力のアナログ フロント エンド に、電流入力に使用されるアナログ フロント エンドを示します。この図では、外部 SHUNT センサ (図には示されていません) からの正と負のリードが、ヘッダー J14 のピン 1 とピン 2 に接続されています。
電流のアナログ フロント エンドは、電磁干渉フィルタ ビーズのフットプリント (R74 と R81) と、アンチエイリアス フィルタとして機能する RC ローパス フィルタ (C30、C34、R34、R35、C38) で構成されます。
式 2 に、特定の最大電流、シャント抵抗値において、電流 ADC チャネルに供給される差動電圧の範囲を計算する方法を示します。
電気メーターのシャント センサ値は、精度とシャント消費電力のトレードオフに基づいて選択します。シャント値を小さくすると、シャントで消費される電力は小さくなりますが、シャントからの出力電圧が低くなり、シャント出力を昇圧するために高い PGA ゲインを使用しても、低電流での精度が低下します。
VADC, Current,Shunt 範囲に基づいて、表 2-1 のフルスケール範囲の表を参照して適切な PGA ゲインを選択し、ADC, Current,Shunt が収まる 2 つのゲイン値の範囲を見つけます。これら 2 つのゲイン値の低い方を PGA ゲイン設定として選択します。これにより、大電流時に飽和することなく、使用される ADC 範囲が最大化されます。たとえば、最大 RMS 電流 100A と 200μΩ のシャントを使用するとします。これらの値に基づき、VADC,shunt RMS は ±28.3mV の範囲で変化し、この電圧範囲はゲイン 32 での最大電圧 ±37.5mV と PGA ゲイン 64 での ±18.75mV の間にあるため、シャント チャネルの PGA ゲイン設定は 32 (低い方のゲイン値) に設定されます。
ゲイン設定 | FSR |
---|---|
1 | ±1.2 V |
2 | ±600 mV |
4 | ±300 mV |
8 | ±150 mV |
16 | ±75 mV |
32 | ±37.5 mV |
64 | ±18.75 mV |
128 | ±9.375 mV |