JAJU952 November   2024 AFE4960 , CC2674R10 , TMP119

 

  1.   1
  2.   概要
  3.   リソース
  4.   特長
  5.   アプリケーション
  6.   6
  7. 1システムの説明
    1. 1.1 TIDA-010270 で測定されるパラメータの概要
    2. 1.2 システムの概要とアプリケーション
    3. 1.3 システム設計の特長
    4. 1.4 主なシステム仕様
  8. 2システム概要
    1. 2.1 ブロック図
    2. 2.2 設計上の考慮事項
      1. 2.2.1 AFE4960 と電源
      2. 2.2.2 CC2674R10 BLE マイコン
      3. 2.2.3 ECG および呼吸リードの設定
      4. 2.2.4 温度センサ
      5. 2.2.5 電源の選択
      6. 2.2.6 電源
      7. 2.2.7 LEDインジケータ
    3. 2.3 主な使用製品
      1. 2.3.1 AFE4960
      2. 2.3.2 CC2674R10
      3. 2.3.3 TMP119
      4. 2.3.4 TPD1E01B04
      5. 2.3.5 TPS628437
      6. 2.3.6 TPS61299
    4. 2.4 バッテリ寿命の計算
      1. 2.4.1 AFE4960 の消費電流
      2. 2.4.2 CC2674R10 の消費電流
      3. 2.4.3 オン状態時の電流の計算
  9. 3ハードウェア、ソフトウェア、テスト要件、テスト結果
    1. 3.1 ハードウェア要件
      1. 3.1.1 BLE ボードの概要
      2. 3.1.2 センサ ボードの概要
      3. 3.1.3 ボードの接続と XDS110 インターフェイス
    2. 3.2 ソフトウェア要件
      1. 3.2.1 Code Composer Studio (CCS) IDE を使用したバイオセンシング デモの読み込み
      2. 3.2.2 SimpleLink MCU Connect
      3. 3.2.3 AFE4960 構成
      4. 3.2.4 CC2674R10 向けバイオセンシング デモのフロー チャート
    3. 3.3 テスト構成
    4. 3.4 テスト結果
      1. 3.4.1 リアルタイムの ECG と呼吸の測定
      2. 3.4.2 DC リード オフ検出
      3. 3.4.3 DC/DC コンバータの波形
      4. 3.4.4 消費電力テスト
  10. 4設計とドキュメントのサポート
    1. 4.1 デザイン ファイル
      1. 4.1.1 回路図
      2. 4.1.2 BOM
    2. 4.2 PCB レイアウトに関する推奨事項
      1. 4.2.1 メイン ボードのレイアウト
      2. 4.2.2 センサ ボードのレイアウト
    3. 4.3 ツールとソフトウェア
    4. 4.4 ドキュメントのサポート
    5. 4.5 サポート・リソース
    6. 4.6 商標
  11. 5著者について

AFE4960 の消費電流

AFE4960 は、ECG、生体インピーダンス、ペース パルスの収集をサポートする個別のシグナル チェーンを搭載しています。AFE4960 の消費電力は、主に反復アクイジション サイクル (RAC) の周波数と信号収集モードによって決定されます。アプリケーションに応じて、3 つのモード (ECG のみ、ECG + ペース、ECG + 呼吸 + ペース) を選択できます。図 2-13 に、異なる信号収集モードと RAC 周波数における、RX_SUP 電流と RAC 周波数との関係を示します。標準仕様は、TA = 25℃、RX_SUP = IO_SUP = 1.8V、32.768kHz 入力クロックです。

TIDA-010270 異なる信号収集モードにおける RX_SUP 電流と RAC 周波数との関係図 2-13 異なる信号収集モードにおける RX_SUP 電流と RAC 周波数との関係

一般に、ほとんどのアプリケーションでは 256Hz、512Hz のサンプル レートで十分です。プロットから、ECG モードで RAC 周波数が低い場合にチップの消費電力が少なく、500Hz で約 290μA (1 チャネル ECG) および 420μA (2 チャネル ECG) です。ECG + 呼吸 + ペース モードでは、500Hz 未満で約 720μA です。つまり、アプリケーションの要件に応じて、消費電力とサンプル レートをトレードオフできます。

このデザインでは、高性能を実現するため、RAC の周波数を 1.33kHz に設定しています。図 2-13 から、消費電流の推定値は 820μA です。IO_SUP 消費電流 (データシートには記載されていません) とバッファから、AFE4960 の総消費電流は 900μA となります。