JAJY125A May 2018 – July 2020 TIOL111
個別の機器に、ファクトリの通信ニーズ全体に関係する要件が課されています。スマート・ファクトリの進展は、これらの要件を満たす多様なネットワーク機能に依存しています。産業用イーサネット・プロトコルはそれぞれ、高帯域幅と保証された高速なタイミングで、PLC、カメラ、ロボット、その他の複雑な自動システムとのフィールドバス接続を確立します。IO-Link は、フィールドバス・マスターと、センサやアクチュエータの間のポイント・ツー・ポイント接続にとって明快な選択肢を提供するとともに、構成や保守にも対応しています。TI は、多様なソリューションのラインアップとフレキシビリティの高いテクノロジーを提供しており、設計者の皆様は第 4 次産業革命でオートメーションの革新を作り出す際に、補完性の高いこれらの各種規格を活用することができます。
機能 | IO Link | Profinet | EtherCAT | コメント |
物理層 | 230 キロビット以下、半二重、20m、同じケーブルで電力を伝送 | 100Mbit、全二重、100m、電力は別配線 | 100Mbit、共有パケット、100m、同じケーブルでの電力伝送を定義済み | パケットの同時送受信をサポートしているのは Profinet のみです |
トポロジー | ポイント・ツー・ポイント | ライン、リング、スター | ライン、リング、スター | イーサネットを採用する場合、大規模ネットワークを使用できます |
最小サイクル時間 | 400μs + 10% | 250μs (最短 31.25μs と DFP の組み合わせ) | 31.25μs | IO-Link を採用する場合、+10% の追加公差を許容できます |
時間同期 | 通信開始を基本タイミングとして使用 | PTCP は ±1μs 未満、IRT 試験は 250ns 未満 | 分散クロック ± 100ns | IO-Link はアプリケーション側の時間を想定していません |
セキュリティ | 使用不可 | Profinet のトラフィックが存在していないとき、という制限 | 使用不可 | IT 接続を実施する場合、いずれも追加のセキュリティ・プロトコルを必要とします |
機能安全 | 冗長チャネルが動作している場合のみ該当 | Profisafe | EtherCAT 全体が機能安全に対応 | イーサネットの送信は、ブラック・チャネルとして見えます |
プロファイルとサービス | スマート・センサ、フィールドバスの統合、ファームウェアの更新、OPC UA | Profidrive、CiR、システム冗長性、診断 | SoE、CoE、EoE、FoE、AoE、EAP | いずれもオートメーション・ネットワークへの統合をサポートしています。IO-Link はドライブ・プロファイルをサポートしていません |