SimpleLink™CC1352P デバイスはマルチプロトコル、マルチバンドの Sub-1GHz および 2.4GHz ワイヤレス・マイコン (MCU) です。本デバイスは Thread、Zigbee®、Bluetooth® 5.2 Low Energy、IEEE 802.15.4g、IPv6 対応スマート・オブジェクト (6LoWPAN)、MIOTY®、Wi-SUN®、TI 15.4 スタック (Sub-1GHz および 2.4GHz) を含む独自システム、DMM (ダイナミック・マルチプロトコル・マネージャ) ドライバを使った同時マルチプロトコルをサポートしています。本デバイスは、ビルディングのセキュリティ・システム、HVAC、スマート・メータ、医療、有線ネットワーク、携帯型電子機器、ホーム・シアター / エンターテインメント、ネットワーク接続周辺機器市場向けの低消費電力の無線通信と高度なセンシングに最適化されています。このデバイスの主な特長としては、以下に示すものがあります。
- DMM ドライバを使用して、Sub-1GHz と 2.4GHz の両方の同時マルチプロトコルをサポートするマルチバンド・デバイス。
- SimpleLink™ CC13x2 および CC26x2 ソフトウェア開発キット (SDK) で幅広いプロトコル・スタックを柔軟にサポート。
- クラス最小の送信時消費電流 (Sub-1GHz で 63mA、2.4GHz で 85mA) を特長とする、内蔵の +20dBm 大電力アンプを使った長距離および
低消費電力アプリケーションの実現。
- ボタン型電池を使って 22mA の消費電流、+10dBm の出力で動作するように最適化。
- 0.85µA の小さいスタンバイ電流 (全 RAM 保持) により、ワイヤレス・アプリケーションのバッテリ寿命を延長。
- 産業用温度に対応し、85℃ で 5µA の最小スタンバイ電流。
- 高速ウェークアップ機能を備えたプログラマブルな自律型超低消費電力センサ・コントローラ CPU による高度なセンシング。たとえば、このセンサ・コントローラは、1µA のシステム電流で 1Hz の ADC サンプリングが可能です。
- 潜在的な放射線イベントによるデータ破損を防止する常時オン SRAM パリティを備え、低い SER (ソフト・エラー・レート) FIT (Failure-in-time、故障率) により、産業用市場向けに中断のない長い動作寿命を実現。
- 複数の物理層と RF 規格をサポートするために柔軟な低消費電力 RF トランシーバ機能を備えた専用のソフトウェア制御無線コントローラ (Arm® Cortex®-M0)。
- SimpleLink™ 長距離モードに対応する優れた無線感度 (-121dBm) と堅牢 (選択度、ブロッキング) 性能。
CC1352P デバイスは SimpleLink™ MCU プラットフォームに属しています。本プラットフォームは、シングル・コア SDK (ソフトウェア開発キット) と豊富なツール・セットを備えた使いやすい共通の開発環境を共有する Wi-Fi®、Bluetooth Low Energy、Thread、Zigbee、Sub-1GHz MCU、ホスト MCU で構成されています。SimpleLink™ プラットフォームは一度で統合を実現でき、製品ラインアップのどのデバイスの組み合わせでも設計に追加できるので、設計要件変更の際もコードの 100% 再利用が可能です。詳細については、SimpleLink™ MCU プラットフォームを参照してください。
デバイス情報
部品番号(1) |
パッケージ |
本体サイズ (公称) |
CC1352P1F3RGZ |
VQFN (48) |
7.00mm × 7.00mm |
(1) 提供中の全デバイスに関する最新の製品、パッケージ、および注文情報については、
セクション 12 のパッケージ・オプションに関する付録、または
TI Web サイトを参照してください。