入力 | ADC 入力 | デジタル出力 ADS7042 |
---|---|---|
VinMin = -12.288V | AIN_P = –12.288V、AIN_N = 0V | 8000H または -3276810 |
VinMax = 12.288V | AIN_P = 12.288V、AIN_N = 0V | 7FFFH または 3276710 |
電源 | ||
---|---|---|
AVDD | Vee | Vdd |
5V | 6.5V | 5V |
この設計は、最高スループットでAC性能をフルに発揮できるデジタル絶縁型高電圧SAR ADCを示しています。チャネル間絶縁アナログ入力モジュールや、同相電圧範囲が極めて広い信号の測定に向いており、この設計は、プログラマブル ロジック コントローラ、アナログ入力モジュール、4~20mA の多くの信号用途に適しています。これらの用途に適した絶縁型電源設計の詳細については、『絶縁型電源、低ノイズ、5V、100mA』を参照してください。このクックブックには設計ファイルへのリンクが記載されています。
この回路実装は、アナログ入力モジュール、心電計 (ECG)、パルス オキシメータ、ベッドサイド モニタなどの用途に適しています。
仕様 | 計算結果 | 測定結果 |
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SCLK 周波数 | 6.66MHz | 6.67 MHz |
サンプリング レート | 100ksps | 100ksps |
信号対雑音比(SNR) | 92 dB | 最小値:92.29dB 最大値:92.46 dB |
全高調波歪み (THD) | -112 dB | 最小値:-108.8dB 最大値:-111.38 dB |
上記の仕様を満たすTI SAR ADCの選択肢は豊富にあります。
アイソレータによる遅延は、SCLK に対する最適な SDO 読み出しから実際の SDO 読み出しまでの遅延となります。この遅延は、デジタル アイソレータを通過するSCLK復帰信号を追加し、SDOが厳密に正確なタイミングで読み出されるようにすることで調整できます。復帰クロックを追加するには、別の絶縁チャネルが必要です。
この性能は、カスタム4チャネル、チャネル間絶縁ADS8689 PCBで測定しました。入力信号は24Vpp、1kHzの正弦波です。AC性能は最小SNR=92.2dB、最小THD=-108.8dBであることを示しており、ADCの性能仕様: SNR=92dB、THD=-112dBとよく一致しています。
チャネル | SNR (dB) | THD (dB) |
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1 | 92.29 | -109.95 |
2 | 92.38 | -108.82 |
3 | 92.46 | -109.53 |
4 | 92.42 | -111.38 |
SAR ADCの入力を保護するために、この設計では14Vの双方向TVSダイオードを使用しました。TVSダイオードにより、静電容量が増えるため全高調波歪み(THD)は悪化します。TVSダイオードを入れた結果、入れない場合に比べてTHDが約6dB悪化しました。
デバイス | 主な特長 | リンク | 類似デバイス |
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ADS8689(1) | 分解能: 16ビット、SPI、サンプル レート: 100ksps、シングルエンド入力、入力電圧範囲: ±12.288V | +5V 電源でプログラマブルな (±12 / ±10 / ±6 / ±5 / ±2.5V) 入力電圧範囲に対応する 16 ビット、100kSPS、1 チャネル SAR ADC | 高精度 ADC |
ISO7741(2) | 高速、堅牢なEMC強化型4チャネル デジタル アイソレータ | 堅牢な EMC、クワッドチャネル、3/1、強化絶縁型デジタル アイソレータ | 絶縁 |
主要なファイルへのリンク
テキサス・インスツルメンツ、『SBAA269 用のソース ファイル』、ソフトウェア サポート。