カー アクセスとセキュリティ システム

信頼性の高い通信機能の採用でデジタル キー システムを推進

カー アクセス制御ソリューションは、機械式のキーから、イモビライザ、リモート キーレス エントリを経て、パッシブ エントリ / パッシブ スタート (PEPS) や PaaK (電話をキーとして使用) などのデジタル キーへと進化してきました。TI は、手ごろで信頼性の高い Bluetooth® Low Energy (LE) と CAN (コントローラ エリア ネットワーク) の各バス通信ソリューションを取り揃えており、カー アクセスやセキュリティ システムにおけるデジタル キー実装のシンプル化と迅速化に貢献します。

カー アクセスとセキュリティ システム向け TI 製品の利点

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業界に関する専門知識

TI は Bluetooth Special Interest Group と CAN in Automation の両方に所属するメンバーであり、TI の Bluetooth LE ワイヤレス マイコン (MCU) や CAN システム ベース チップ (SBC) はカー アクセスとデジタル キー ソリューションの実現に貢献します。

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システム コストを最小化

TI のソリューションを採用すると、コンパクトで手頃なカー アクセス システムを設計しやすくなります。TI の SBC は CAN バスと電源を統合し、TI の Bluetooth LE システム オン チップは Bluetooth LE 無線とマイコンを統合した製品です。

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信頼性の高い認証取得済みソリューション

TI の各種製品は、自動車、排出物、規制準拠に関する各種規格を満たすことが実証済み、かつ試験合格済みのため、自動車へのシームレスで安全な搭乗と制御を確保できます。

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開発のシンプル化

ASPICE (Automotive Spice) プロジェクト フローに従う方法で、車載向けに最適化済みの TI の SimpleLink™ ソフトウェア開発キットを活用すると、セキュアな Bluetooth LE 通信機能を確保し、開発期間を短縮することができます。

高信頼性、高い電力効率、セキュアという特長のある TI のソリューションは、デジタル キー システムの強化に貢献

TI の各種 Bluetooth LE 製品を採用すると、自動車とデジタル キーの間で、セキュアで効率的かつ高信頼性の通信を実現できます。

メーカー各社がセキュアなデジタル キー ソリューションを製作する際に、包括的な開発エコシステム、最新の Bluetooth LE 規格のサポート、CCC (Car Connectivity Consortium:カー コネクティビティ コンソーシアム) との協調を通じて TI の製品がお役に立ちます。

Bluetooth チャネル サウンディング機能を活用した、高精度、低コスト、セキュアな距離測定機能

Bluetooth チャネル サウンディング テクノロジーは、位相ベースの距離測定機能を使用し、ランダム変調データ パケットの精度と往復時間を改善するとともに、セキュリティを強化します。Bluetooth LE は、超広帯域の方式よりピーク電力要件が低く、通信と距離測定を 1 つのテクノロジーで実現できます。

Bluetooth チャネル サウンディング機能を使用すると、Bluetooth ワイヤレス テクノロジーをベースとする距離測定機能の能力を、受信信号強度インジケータの限界を上回る水準まで強化できます。その結果、高精度、低コスト、セキュアな距離測定機能を設計しやすくなります。

Bluetooth LE は、超広帯域の方式よりピーク電力要件が小さく、単一のテクノロジーを使用して通信と距離測定を実施できるため、より距離の長い距離測定に最適です。

TI の接続モニタ診断ツールは、複数の接続済みデバイス間で転送される Bluetooth LE パケットをキャプチャし、分析します。信号強度、チャネル使用状況、接続イベント、データ スループットなどの接続パラメータに関する詳細情報を提示します。

接続モニタは、セキュリティの強化、信頼性の向上、性能の最適化、開発とテストの支援を通じて、カー アクセス システムに利点をもたらします。

CAN ベースの SBC を採用すると、シームレスな Bluetooth LE ハンドオーバーを実現可能

PaaK (Phone-as-a-Key :電話をキーとして使用) システムは、ドライバーのスマートフォンが自動車に近づくにつれて、そのスマートフォンを高精度で位置識別する必要があります。シームレスな接続ハンド オーバーは、ユーザーの使いやすさの向上に役立ちます。

CAN SBC を使用すると、カー アクセス システムで Bluetooth LE 接続ハンドオーバーと三角測量に対応するアドレス エンコーディングがシンプルになります。

開発者は、Bluetooth LE アドレス情報を SBC の ID ピン内でエンコードし、バス通信ラインを経由して他のピア (通信先) Bluetooth LE 接続と共有することができます。

CAN ベース SBC に関する主な製品
新製品 TCAN2451-Q1 プレビュー 車載、降圧レギュレータと部分的ネットワーク機能搭載、CAN FD SIC (信号改善機能) システム ベース チップ (SBC)
新製品 TCAN2410-Q1 プレビュー 車載、降圧レギュレータ搭載、CAN FD システム ベース チップ (SBC)

TI の SBC 採用で信頼性の高さと電力効率を両立

Bluetooth LE アンカーは、接続を確立するまでは常にアドバタイズ モードになります。バッテリから電力を引き出さずに、Bluetooth LE を常時オンにする必要があります。

TI の Bluetooth LE と CAN SBC は連携して動作し、全体のバッテリ消費電力を低減すると同時に、システムへの電力供給を維持します。

これらのデバイスを使用すると、CAN SBC からの電力を使用して Bluetooth LE デバイスに電力を供給すると同時に、超低静止電流を維持することができます。内蔵の高効率降圧回路は、低静止電流 (100µA 未満) と大きい負荷電流 (100mA 超) を両立し、小さいバッテリ電流引き出しを維持するのに役立ちます。

CAN SBC に関する主な製品
新製品 TCAN2451-Q1 プレビュー 車載、降圧レギュレータと部分的ネットワーク機能搭載、CAN FD SIC (信号改善機能) システム ベース チップ (SBC)
新製品 TCAN2410-Q1 プレビュー 車載、降圧レギュレータ搭載、CAN FD システム ベース チップ (SBC)

カー アクセスとセキュリティ システム 関連の各種リファレンス・デザイン

セレクションツールを使用すると、お客様のアプリケーションやパラメータに最適なリファレンス・デザインをご覧いただけます。

主要製品

新製品 車載ワイヤレス接続製品 CC2340R5-Q1 アクティブ 車載認証取得済み、512kB フラッシュ搭載、SimpleLink™ Bluetooth® Low Energy ワイヤレス マイコン
新製品 システム ベース チップ (SBC) TCAN2451-Q1 プレビュー 車載、降圧レギュレータと部分的ネットワーク機能搭載、CAN FD SIC (信号改善機能) システム ベース チップ (SBC)
新製品 システム ベース チップ (SBC) TCAN2410-Q1 プレビュー 車載、降圧レギュレータ搭載、CAN FD システム ベース チップ (SBC)
車載ワイヤレス接続製品 CC2642R-Q1 アクティブ 車載認証済み、SimpleLink™ Bluetooth® Low Energy ワイヤレス・マイコン (MCU)
車載ワイヤレス接続製品 CC2640R2F-Q1 アクティブ 車載認証済み、SimpleLink™ 32 ビット Arm Cortex-M3 Bluetooth® Low Energy ワイヤレス・マイコン