中国版 RoHS に関する情報
中国は、中国国内での RoHS 固有の要件として、Electronic Information Products Standard (電子情報製品規格) SJ/T11364-2006 (中国版 RoHS) に基づき、汚染管理を目的とする中国のマーキングを策定しました。 中国版 RoHS は、中国の電子製品で汚染を管理するための公式の対策です。中国版 RoHS は、欧州版の RoHS に似ています。後者は、カドミウム、鉛、六価クロム、水銀、2 種類の臭素化難燃剤であるポリ臭化ビフェニル(PBB)とポリ臭化ジフェニル・エーテル(PBDE)を規制しています。ほかに、欧州版 RoHS と同様に、中国版 RoHS は上記で列挙したすべての物質に関して 0.1% (1,000ppm) という同じしきい値を設定していますが、例外としてカドミウム (Cd) に対しては 0.01% (100ppm) のしきい値を設定し、鉛に関しては特定の重要な用途に対して有用ないくつかの適用除外を制定しています。
中国版 RoHS のラベル要件
中国版 RoHS は、この規格に完全に準拠した製品が、追跡矢印シンボルと文字「e」を使用することを義務付けています。 製品が、列挙されている物質のいずれかまたは複数を、最大しきい値を上回って使用している場合、文字「e」の代わりに 1 ~ 99 の範囲内にある数値を使用することになります。 この数値は、製品の使用中に、制限物質が製品から漏れ出すことのない年数を表しています。 TI の IC 製品が、中国版 RoHS のしきい値を上回る制限物質を含有している場合、TI は「50」という値を使用します。
より詳細なラベルの例は、Logo product labeling (ロゴと製品ラベル) のページをご覧ください。
中国版 RoHS が TI の IC 製品に及ぼす影響
適用除外品や "グリーン" 製品を除き、「中国版 RoHS 準拠」というラベルが付いている TI の他の仕上げ済み IC 製品すべては、中国版 RoHS に準拠しています。中国版 RoHS が規定している物質のうち、TI の仕上げ済み IC が最大しきい値を上回って含有している可能性のある唯一の物質は、鉛 (Pb) です。この種の製品に関する環境配慮の使用期間 (Environmentally Friendly Use Period、EFUP) に関連する環境情報の詳細は、次の PCN に掲載されています。
デバイス固有の含有物質の詳細については、TI の 含有物質検索ツールをご覧ください。