故障率と平均故障率 (AFR) に対応する FIT (時間あたりの故障回数)
以下の計算は、与えられた動作時間に対して、故障率と平均故障率 FIT の間で変換を行います。
故障率は、与えられた時間に単一のユニットが故障する確率、または与えられた時間に故障することが予想されるユニットの数が母集団に占める比率です。FIT は、10^9 のデバイス個数時間(デバイス数と動作時間の積が 10 億)あたりの故障数です。
たとえば、多数のユニット(n)が与えられ、それらを X 時間にわたって動作させたとします。n 個のユニットのうち、特定の数(y)が故障しました。このカリキュレータは、その故障率に基づいて平均故障率(FIT)を算出します。このように現在のデータ・セットが与えられた場合に、10^9 のデバイス時間あたり、何個の故障が発生するかを予想することができます。
目的
与えられた故障率とユニット動作時間に対応する AFR (average failure rate、平均故障率、つまり FIT) を計算します。
式
\[\begin{aligned} 10^9 * {(-1)}{\frac{ln(1-FailFraction)}{Hours}} \\ \end{aligned} \]
FIT - Failures in Time (平均故障率)。「1 FIT」という値は、10 億時間個 (デバイスの個数と動作時間の積が 10 億) あたり 1 個の故障が起きる確率を意味します。
動作時間 - デバイスを使用した時間数を表します。
Average Fail Rate FIT to Fail Fraction (平均故障率 (FIT) から故障率への変換)
目的
指定した AFR (平均故障率) と、時間単位での動作時間数に基づき、故障率を計算します。
式
\[\begin{aligned} 1 - e^{\frac{-FIT * Hours}{10^9}} \\ \end{aligned} \]
FIT - Failures in Time (平均故障率)。「1 FIT」という値は、10 億時間個 (デバイスの個数と動作時間の積が 10 億) あたり 1 個の故障が起きる確率を意味します。
動作時間 - デバイスを使用した時間数を表します。
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