エッジ AI の使用事例
認識、リアルタイムの監視と制御、オーディオの各分野でお客様がエッジ AI アプリケーションを開発する際に、使用事例を活用できます
使用事例
認識、リアルタイムの監視と制御、オーディオの各アプリケーションで、エッジ AI に関連する TI のソフトウェア デモとサンプルを活用し、開発中の設計に組込みインテリジェンスを追加することができます。
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認識 | リアルタイムの監視と制御 | オーディオ
認識
欠陥検出
欠陥検出機能は、センサまたは AI を使用して部材の欠陥を見つけ、品質と効率を向上させます
欠陥検出は、製造プロセスにおける品質保証の重要な部分です。Vision AI は、製造が不適切だった部品や部材がベルト コンベヤに流れてきたときに、それらを迅速に検出し、自動的な除去を可能にする方法で、欠陥検出の難易度を大きく引き下げます。 オブジェクト トラッカー (物体追跡機能) は、ソートとフィルタリングの対象になるユニットに対応する座標を高精度で提示する目的で開発されており、監視を容易にするためにライブ (リアルタイム) ビデオが画面に表示されます。画面内で各ユニットはボックス (枠) 付きで表示され、どの部品が受け入れ可能か、または欠陥があるかを識別できます。ダッシュボードには、製品総数、欠陥率、製造レート、欠陥の種類を示すヒストグラムからなるライブ統計が表示されます。
人数追跡
リアルタイム ビジョンをベースとする人数追跡機能であり、訪問者総数、現在の占有率、滞在継続時間などの統計的な詳細情報を提示します。また、訪問頻度の高い領域を強調するヒートマップも表示します。
ライセンス プレート (自動車のナンバー プレート) 認識
画像からライセンス プレート (自動車のナンバー プレート) を読み取り、人間の介入なしにライセンス プレート情報を自動的に提示します。
人物検出と顔識別
Plumerai は、人の検出や顔の識別などに適した AI ソフトウェアを提供しています。ターゲット アプリケーションは、セキュリティ カメラ、ビデオ ドアベル、ビデオ会議システム、高齢者介護、ビル オートメーションなどです
スマート リテール スキャナ
コードレス (バーコードなどを使用しない) 食品スキャンに適したビジョン処理機能であり、製品の自動認識や、ユーザーの注文のチェックアウト (購入手続き) を実現できます。
バーコード リーダー
1D コードと 2D コードに対応する、ビジョン ベースのバーコード リーダー アプリケーション。高性能バーコード リーダーやイメージャのメイン プロセッサとして機能する、ディープ ラーニングとオープン ソースのデコーダ ソフトウェア。
会議システム
オーディオ ビデオ会議システムにおけるビジョン AI や音声キーワード スポッティング (キーワード認識機能) の使用方法を紹介します。オーディオ コマンド (音声コマンド) は、カメラがフォーカスを合わせる領域を制御します。
ジェスチャ制御の HMI
カメラ センサとミリ波レーダー センサを統合して、顔検出機能とジェスチャ検出機能を搭載したビル アクセス HMI (ヒューマン マシン インターフェイス) を制御し、PIN (個人識別情報) 形式の制御を採用した入退場をロック解除する方法を提示します。
個人保護具 (PPE) の検出器
特定の種類の個人保護具 (PPE) を認識する、ビジョン ベースの物体検出ソリューション。また、フィールド トレーニング可能モードもサポートしており、新しい種類の PPE を追加できます。
単眼奥行き推定
ディープ ラーニング モデルを使用し、単一カメラで奥行きを推定します。MiDaS ディープ ラーニング CNN は、相対的な奥行き情報を提示するため、人物と物体を互いに区別し、それらを背景と区別するのが容易になります。
人間か、人間以外か
1 個のミリ波レーダー センサを使用し、動作している物体の検出と追跡を行い、人間と人間以外のどちらであるかを分類します。この機能を使用すると、家電製品アプリケーションで、ファンやペットに起因する誤検出をフィルタリング (除去) することができます。
表面分類
1 個のミリ波レーダー センサを使用して、センサの直前にある表面を検出し、表面の種類に生じた変化を分類します。この機能は、家庭用ロボットや AGV (無人搬送車)、AMR (自律型移動ロボット) などの用途で使用できます。
キック ツー オープン
1 個のミリ波レーダーセンサを使用し、ハンズフリーで (手を使わずに) 自動車のトランクにアクセスできるように、キック動作を検出します。動作の分類を試みる前に、低消費電力モードを利用して誰かが自動車の近くにいるかどうかを検出します。
車内監視機能の
単一の 60GHz ミリ波レーダーセンサを採用すると、車内で高精度レーダー検出を実現できます。AWRL6844 は、単一のデバイスでシートベルト着用に関する警報、子供の存在検出、侵入アラートに対応しています。
リアルタイムの監視と制御
アーク障害検出
アーク障害検出機能は危険な電気アークを識別して火災を防止し、安全を確保します
TI はエッジ AI をベースとするアーク障害検出機能に投資した結果、最適化済みの AI モデルと包括的なリファレンス ソリューションを公開できました。UL-1699B のテスト要件に従って、99% を上回る精度でアーク障害を高速かつ確実に検出できます。
オンチップの NPU (ニューラル ネットワーク プロセッシング ユニット) は、ソフトウェア実装に比べて AI モデルの処理時間を 5 ~ 10 倍高速化するほか、マルチチャネルのアーク障害検出と電力変換制御を同じマイコンで実行することができます。
TI は、包括的な開発ツールチェーンと SDK を公開しており、お客様はエッジ AI ソリューション開発のすべてのステップを迅速に完了することができます。
C2000WARE-DIGITALPOWER-SDK
モーター ベアリングの障害検出
モーター ベアリングの障害検出は、キーワード ウェークアップを使用して起動し、早期に障害を検出できるように、振動を分析します
TI のエッジ AI をベースとするモーター ベアリング障害検出ソリューションは、お客様が開発を迅速に開始するための手段を提供します。このソリューションは、最適化済みの AI モデルと、包括的なアプリケーション ソフトウェア プロジェクトの形式の前処理アルゴリズムも収録しています。このソリューションは、99% を上回る障害検出精度を達成でき、誤警報を最小に抑えるか、または全面的に回避することが可能です。
同時に、オンチップのハードウェア NPU (ニューラル ネットワーク プロセッシング ユニット) を活用してモデルの実行負荷を軽減し、モデルの高速実行と低レイテンシを実現して、同じマイコンでモーター制御を実行することもできます。
TI は、包括的な開発ツールチェーンと SDK を公開しており、お客様はエッジ AI ソリューション開発のすべてのステップを迅速に完了することができます
C2000WARE-MOTORCONTROL-SDK
チャネル サウンディング
Bluetooth® チャネル サウンディング機能を活用した、高精度、低コスト、セキュアな距離測定機能
TI の 2.4GHz ワイヤレス マイコンである CC27xx は、スマート アクセスや資産管理など Bluetooth チャネル サウンディング機能を実行できる独自のアルゴリズム処理ユニットを内蔵しており、100 倍を上回る計算性能とエネルギー効率を両立します。
Bluetooth チャネル サウンディング テクノロジーは、位相ベースの距離測定機能を使用し、ランダム変調データ パケットの精度と往復時間を改善するとともに、セキュリティを強化します。その結果、機械学習が可能になり、見通し距離と見通し外の両方の性能が向上します。
オーディオ
ウェークアップとコマンド
特定のウェークアップ ワードとコマンドを認識し、デバイスをアクティブにすることや操作することが可能です
サード パーティーのソリューションを活用すると、キーワードを使用したウェークアップとコマンド検出など、音声ベースのエッジ AI アプリケーションを迅速かつ簡単に実現できます。これらの機能の用途は、電子ドア ロックや、家電製品、さらに車載です。Sensory の TrulyHandsfree-Micro ライブラリは、CC27xx/CC35xx Cortex-M33 の各ワイヤレス マイコンにシームレスに統合でき、Bluetooth LE (BLE)、Matter、ZigBee への接続に役立ちます。このアプリケーションは、デバイスの処理帯域幅の一部のみを使用します。ウェークアップ ワードに 40%、コマンド検出に 27% の比率です。Sensory の VoiceHub を使用すると、ウェークアップとコマンドのうち、任意のものを有効にすることができます。
TI は、包括的な開発ツールチェーンと SDK を公開しており、お客様はエッジ AI ソリューション開発のすべてのステップを迅速に完了することができます。