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プレシジョン ラボ シリーズ:熱量 / 冷却量メーター向け高精度温度測定    

抵抗性温度ディテクタ (RTD) である PT100/500/1000 は、多くの場合に高精度の温度測定を必要とするグリッド インフラやファクトリ オートメーション アプリケーションで広く採用されています。技術的要件として、0 ~ 180℃ の範囲を想定する熱量 / 冷却量メーター用途では 20mK (ミリケルビン) という高精度の温度差測定 (DTM)、また-200 ~ 850℃ の範囲を想定する産業用センサ トランスミッタ用途では温度範囲全体で 400mK 超の精度を達成する必要があります。このトレーニングでは、TI の ADS1220 デルタ シグマ コンバータ ファミリと標準的な RTD を使用し、熱量 / 冷却量メーター アプリケーションで高精度温度測定を実現する方法をシステム レベルで詳細に説明します。24 ビットの ADS1220 デバイス ファミリは、超低消費電力、シングルチップの高精度温度ソリューションであり、直列接続した 2 線式または 4 線式の RTD を最大 2 個まで測定できるほか、最大 19.6 ビットの実効分解能、10mK またはそれより良好な分解能、20mK の DTM 精度を実現します。SPI、I2C、UART インターフェイスのいずれかを使用し、ADS1220 デバイスを TI の MSP430FR6989 (回転検出センシング) または MSP430FR6047 (超音波流量測定) マイコンに接続して、熱量 / 冷却量メーター開発プラットフォームを完成させることができます。TMP116 はフル デジタルの高精度温度センサであり、シングルポイント キャリブレーションを実行すると、-55 ~ 125℃ の範囲にわたって Class AA の RTD より高い精度を確保できます。TMP116 は、キャリブレーション データを保存するために 64 ビットのユーザー データ各脳機能を内蔵しており、PT (白金) センサ ベンダと熱量メーター ベンダの間の事務作業が不要になります。I2C インターフェイスを搭載した 2 x 2mm のデジタル センサである TMP116 は、標準的な PT センサ ボディに内蔵し、熱量 / 冷却量メーターのマイコンに直接接続することができます。このマイコンに該当するのは、MSP430 または CC13xx ワイヤレス マイコン ファミリです。TI の TPD1E04 または TPD1E10B デバイスは、EN1434-4 熱量メーター規格が要求する、EN61000-4-2 と EN61000-4-4 への準拠を確保しています。

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