J721EXSOMXEVM の特徴
- TDA4VM と DRA829 (J721EXPCP01EVM) の各プロセッサ
- 最適化済み電源ソリューション (パワー・マネージメント IC:PMIC)
- DRAM:LPDDR4、3733MHz、4GB の合計メモリ、インライン ECC (エラー訂正コード) をサポート
- オクタル、SPI (シリアルペリフェラルインターフェイス) 対応 NOR フラッシュ、512MB メモリ (8 ビット構成)
- HYPERFLASH™ と HYPERRAM™ (512MB のフラッシュ・メモリと 256MB の RAM)
J721EXSOMXEVM に関する概要
J721EXSOMXEVM ソケット搭載システム・オン・モジュール (SoM)。共通のプロセッサ・ボードである J721EXPCP01EVM と組み合わせた場合、車載と産業用の市場にわたって、ビジョン分析とネットワークの各アプリケーションに搭載できる TDA4VM と DRA829V の各プロセッサを評価することができます。これらのプロセッサは、サラウンド・ビュー・カメラや自動パーキングの各アプリケーションに加えて、SaaS (サービスとしてのソフトウェア) モデルを導入する車載コンピューティング・ゲートウェイ・アプリケーションに特に適しています。
TDA4VM と DRA829 の各プロセッサは、固定小数点と浮動小数点の各 DSP (デジタル シグナル プロセッサ) コア、Arm® Cortex®-A72 コア、機械学習向け行列演算アクセラレーション、統合型画像信号プロセッサ (ISP) とビジョン処理アクセラレータ、2D と 3D の各 GPU (グラフィックス処理ユニット) コア、H.264 エンコード / H.265 デコード アクセラレーションの組み合わせを搭載した、強力な異種アーキテクチャを採用しています。
統合型セーフティ・マイコン (MCU) は、デュアル・ロックステップ R5F コアを搭載しています。これらのコアを採用すると、システムが ASIL-D レベルの認証を取得しやすくなるほか、内蔵ペリフェラルを使用する形で、CSI-2 ポート経由のマルチカメラ入力、PCIe (peripheral component interconnect express) をベースとする自動車とのコネクティビティ、CAN-FD とギガビット・イーサネットをベースとする自動車とのコネクティビティ、DSI インターフェイス経由のディスプレイ・コネクティビティを実現できます。ギガビット・イーサネット・スイッチと PCIe スイッチも利用可能です。
この評価基板 (EVM) をサポートしているのは、Linux® と RTOS (リアルタイム・オペレーティング・システム) のビジョン用途向けプロセッサ SDK (PROCESSOR-SDK-VISION) です。この SDK が収録しているのは、基本的なドライバ、コンピューティングとビジョン用途に適したカーネル、Jacinto™ 7 プロセッサの強力な異種アーキテクチャを活用する方法を示すサンプル・アプリケーション・フレームワークとデモです。