SM320C6748-HIREL 固定/浮動小数点 DSPは低電力アプリケーション・プロセッサで、C674x DSPコアをベースにしています。このDSPは、TMS320C6000™ DSPプラットフォームの他のプロセッサよりもはるかに少ない電力を実現します。
このデバイスにより、相手先ブランドの製造業者(OEM)と相手先ブランドの設計製造業者(ODM)が、完全に統合されたミックスド・プロセッサ・ソリューションの柔軟性を最大限に生かしたプロセッサ性能、堅牢なオペレーティング・システム、豊富なユーザー・インターフェイスを持つデバイスを、迅速に売り出すことが可能になります。
デバイスのDSPコアでは、2レベルのキャッシュ・ベース・アーキテクチャが使用されています。
レベル1のプログラム・キャッシュ(L1P)は32KB ダイレクト・マップ・キャッシュで、レベル1のデータ・キャッシュ(L1D)は32KB 2ウェイ、セット・アソシエイティブ・キャッシュです。レベル2・プログラム・キャッシュ(L2P)は、プログラムおよびデータ空間で共有される256KBのメモリ空間で構成されています。L2メモリは、マップされたメモリ、キャッシュ、またはこれらの組み合わせとして構成可能です。システムの他のホストからDSP L2にアクセスできますが、他のホストは追加の128KB RAM 共有メモリを、DSP性能に影響することなく使用できます。
セキュリティが有効なデバイスでは、TIのベーシック・セキュア・ブートによって、専有知的財産をユーザーが保護することができ、ユーザーの開発したアルゴリズムを外部組織が変更することを防止します。ハードウェア・ベースの「信頼の根源」から始めることで、セキュア・ブートのフローによって、コード実行を開始する既知の正しいポイントを確定できます。デフォルトではJTAGポートがロックされ、エミュレーションおよびデバッグ攻撃を防ぎます。ただし、アプリケーションの開発期間内ではセキュア・ブート・プロセス中にJTAGポートを有効にできます。ブート・モジュールはフラッシュやEEPROMなどの外部不揮発性メモリ内では暗号化され、セキュア・ブート中にロードされると復号化および認証されます。暗号化と復号化によって顧客の知的財産を保護し、システムを安全にセットアップして既知の信頼できるコードでデバイス操作を開始できるようにします。
ベーシック・セキュア・ブートはブート・イメージの検証に、SHA-1またはSHA-256のどちらかとAES-128を使用します。ベーシック・セキュア・ブートはブート・イメージの暗号化にも、AES-128を使用します。セキュア・ブートのフローには、マルチレイヤの暗号化スキームが採用されています。このスキームはブート・プロセスを保護するだけでなく、ブートとアプリケーション・ソフトウェア・コードを安全にアップグレードする機能も提供します。128ビット デバイス固有の暗号キーは、そのデバイスにしかわからず、NIST-800-22で認定された乱数発生器を用いて生成されたもので、顧客の暗号化キーを保護するのに使用されます。更新が必要なときは、顧客は暗号化キーを用いて新しい暗号化されたイメージを作成します。デバイスは、イーサネットなどの外部インターフェイスを通じて暗号化されたイメージを取得し、既存のコードを上書きできます。サポートされているセキュリティ機能やTIのベーシック・セキュア・ブートの詳細については、 (資料番号SPRUGQ9)を参照してください。
ペリフェラル・セットは、以下を含みます: 管理データ入出力(MDIO)モジュール付き10/100Mbpsイーサネット・メディア・アクセス・コントローラ(EMAC); USB2.0 OTGインターフェイス×1; USB1.1 OHCIインターフェイス×1; I2C Busインターフェイス×2; 16個のシリアライザとFIFOバッファ付きマルチチャネル・オーディオ・シリアル・ポート(McASP)×1; FIFOバッファ付きマルチチャネル・バッファード・シリアル・ポート(McBSP)×2; 複数チップ選択付きのシリアル・ペリフェラル・インターフェイス (SPI)×2; それぞれ構成可能(1つはウォッチドッグとして構成可能)な64ビット汎用タイマ×4; 構成可能な16ビット ホスト・ポート・インターフェイス(HPI)×1; 他のペリフェラルと多重化可能で、プログラマブルな割り込みおよびイベント生成モード付きのピンを各バンクが16ピン含む、汎用入出力(GPIO)ピンのバンク×9(最大); UARTインターフェイス(それぞれがRTSとCTSを持つ)×3; 高分解能拡張パルス幅変調回路(eHRPWM)ペリフェラル×2; 3つのキャプチャ入力または3つのAPWM出力として構成可能な32ビット拡張入力キャプチャ(eCAP) モジュール・ペリフェラル×3; 外部メモリ・インターフェイス×2: より低速なメモリまたはペリフェラル向けの非同期およびSDRAM外部メモリ・インターフェイス(EMIFA)×1; より高速なDDR2/Mobile DDR コントローラ×1。
EMACは、デバイスとネットワーク間の効率的なインターフェイスを提供します。EMACは、10Base-Tと100Base-TX、つまり10Mbpsと100Mbpsを半二重モードまたは全二重モードでサポートします。その上、MDIOインターフェイスがPHY構成で使用できます。EMACは、MIIとRMII両方のインターフェイスをサポートします。
SATAコントローラは、大量データ・ストレージ・デバイスへの高速インターフェイスを提供します。SATAコントローラは、SATA I (1.5 Gbps)とSATA II (3.0 Gbps)両方をサポートします。
uPPは、多種類のデータ・コンバータ、FPGA、その他の並列デバイスへの高速インターフェイスを提供します。uPPは、両方のチャネル上の8~16ビットのプログラマブルなデータ幅をサポートします。シングル・データ・レートおよびダブル・データ・レート転送がSTART、ENABLE、およびWAIT信号とともにサポートされており、各種データ・コンバータの制御を実現します。
ビデオ・ポート・インターフェイス(VRIF)が含まれ、柔軟なビデオ入出力ポートを提供しています。
豊富なペリフェラル・セットは、外部ペリフェラル・デバイスを制御する機能と外部プロセッサと通信する機能を提供します。各ペリフェラルの詳細については、本書の関連するセクションと関係のあるペリフェラルのリファレンス・ガイドを参照してください。
デバイスには、DSP向けの開発ツールの一式が含まれます。これらのツールには、Cコンパイラ、プログラミングとスケジューリングを簡略化するDSPアセンブリ・オプティマイザ、およびソース・コードの実行を見やすくする Windowsデバッガ・インターフェイスが含まれています。
SM320C6748-HIREL 固定/浮動小数点 DSPは低電力アプリケーション・プロセッサで、C674x DSPコアをベースにしています。このDSPは、TMS320C6000™ DSPプラットフォームの他のプロセッサよりもはるかに少ない電力を実現します。
このデバイスにより、相手先ブランドの製造業者(OEM)と相手先ブランドの設計製造業者(ODM)が、完全に統合されたミックスド・プロセッサ・ソリューションの柔軟性を最大限に生かしたプロセッサ性能、堅牢なオペレーティング・システム、豊富なユーザー・インターフェイスを持つデバイスを、迅速に売り出すことが可能になります。
デバイスのDSPコアでは、2レベルのキャッシュ・ベース・アーキテクチャが使用されています。
レベル1のプログラム・キャッシュ(L1P)は32KB ダイレクト・マップ・キャッシュで、レベル1のデータ・キャッシュ(L1D)は32KB 2ウェイ、セット・アソシエイティブ・キャッシュです。レベル2・プログラム・キャッシュ(L2P)は、プログラムおよびデータ空間で共有される256KBのメモリ空間で構成されています。L2メモリは、マップされたメモリ、キャッシュ、またはこれらの組み合わせとして構成可能です。システムの他のホストからDSP L2にアクセスできますが、他のホストは追加の128KB RAM 共有メモリを、DSP性能に影響することなく使用できます。
セキュリティが有効なデバイスでは、TIのベーシック・セキュア・ブートによって、専有知的財産をユーザーが保護することができ、ユーザーの開発したアルゴリズムを外部組織が変更することを防止します。ハードウェア・ベースの「信頼の根源」から始めることで、セキュア・ブートのフローによって、コード実行を開始する既知の正しいポイントを確定できます。デフォルトではJTAGポートがロックされ、エミュレーションおよびデバッグ攻撃を防ぎます。ただし、アプリケーションの開発期間内ではセキュア・ブート・プロセス中にJTAGポートを有効にできます。ブート・モジュールはフラッシュやEEPROMなどの外部不揮発性メモリ内では暗号化され、セキュア・ブート中にロードされると復号化および認証されます。暗号化と復号化によって顧客の知的財産を保護し、システムを安全にセットアップして既知の信頼できるコードでデバイス操作を開始できるようにします。
ベーシック・セキュア・ブートはブート・イメージの検証に、SHA-1またはSHA-256のどちらかとAES-128を使用します。ベーシック・セキュア・ブートはブート・イメージの暗号化にも、AES-128を使用します。セキュア・ブートのフローには、マルチレイヤの暗号化スキームが採用されています。このスキームはブート・プロセスを保護するだけでなく、ブートとアプリケーション・ソフトウェア・コードを安全にアップグレードする機能も提供します。128ビット デバイス固有の暗号キーは、そのデバイスにしかわからず、NIST-800-22で認定された乱数発生器を用いて生成されたもので、顧客の暗号化キーを保護するのに使用されます。更新が必要なときは、顧客は暗号化キーを用いて新しい暗号化されたイメージを作成します。デバイスは、イーサネットなどの外部インターフェイスを通じて暗号化されたイメージを取得し、既存のコードを上書きできます。サポートされているセキュリティ機能やTIのベーシック・セキュア・ブートの詳細については、 (資料番号SPRUGQ9)を参照してください。
ペリフェラル・セットは、以下を含みます: 管理データ入出力(MDIO)モジュール付き10/100Mbpsイーサネット・メディア・アクセス・コントローラ(EMAC); USB2.0 OTGインターフェイス×1; USB1.1 OHCIインターフェイス×1; I2C Busインターフェイス×2; 16個のシリアライザとFIFOバッファ付きマルチチャネル・オーディオ・シリアル・ポート(McASP)×1; FIFOバッファ付きマルチチャネル・バッファード・シリアル・ポート(McBSP)×2; 複数チップ選択付きのシリアル・ペリフェラル・インターフェイス (SPI)×2; それぞれ構成可能(1つはウォッチドッグとして構成可能)な64ビット汎用タイマ×4; 構成可能な16ビット ホスト・ポート・インターフェイス(HPI)×1; 他のペリフェラルと多重化可能で、プログラマブルな割り込みおよびイベント生成モード付きのピンを各バンクが16ピン含む、汎用入出力(GPIO)ピンのバンク×9(最大); UARTインターフェイス(それぞれがRTSとCTSを持つ)×3; 高分解能拡張パルス幅変調回路(eHRPWM)ペリフェラル×2; 3つのキャプチャ入力または3つのAPWM出力として構成可能な32ビット拡張入力キャプチャ(eCAP) モジュール・ペリフェラル×3; 外部メモリ・インターフェイス×2: より低速なメモリまたはペリフェラル向けの非同期およびSDRAM外部メモリ・インターフェイス(EMIFA)×1; より高速なDDR2/Mobile DDR コントローラ×1。
EMACは、デバイスとネットワーク間の効率的なインターフェイスを提供します。EMACは、10Base-Tと100Base-TX、つまり10Mbpsと100Mbpsを半二重モードまたは全二重モードでサポートします。その上、MDIOインターフェイスがPHY構成で使用できます。EMACは、MIIとRMII両方のインターフェイスをサポートします。
SATAコントローラは、大量データ・ストレージ・デバイスへの高速インターフェイスを提供します。SATAコントローラは、SATA I (1.5 Gbps)とSATA II (3.0 Gbps)両方をサポートします。
uPPは、多種類のデータ・コンバータ、FPGA、その他の並列デバイスへの高速インターフェイスを提供します。uPPは、両方のチャネル上の8~16ビットのプログラマブルなデータ幅をサポートします。シングル・データ・レートおよびダブル・データ・レート転送がSTART、ENABLE、およびWAIT信号とともにサポートされており、各種データ・コンバータの制御を実現します。
ビデオ・ポート・インターフェイス(VRIF)が含まれ、柔軟なビデオ入出力ポートを提供しています。
豊富なペリフェラル・セットは、外部ペリフェラル・デバイスを制御する機能と外部プロセッサと通信する機能を提供します。各ペリフェラルの詳細については、本書の関連するセクションと関係のあるペリフェラルのリファレンス・ガイドを参照してください。
デバイスには、DSP向けの開発ツールの一式が含まれます。これらのツールには、Cコンパイラ、プログラミングとスケジューリングを簡略化するDSPアセンブリ・オプティマイザ、およびソース・コードの実行を見やすくする Windowsデバッガ・インターフェイスが含まれています。