C6RUN-DSPARMTOOL
C6EZRun ソフトウェア開発ツール、TI DSP+ARM デバイス用
C6RUN-DSPARMTOOL
概要
テキサス・インスツルメンツの C6Run ソフトウェア開発ツールは、ARM コアと TMS320C6000 DSP コアの両方を含む TI の異種システム・オン・チップ(SoC)プロセッサのユーザー向けに設計されたものです。C6Run ツールを使用すると、ユーザーは新しいプログラミング言語、システム・インターフェイス、または他の TI 特有のテクノロジーについて特別な知識を必要とせず、サポートされているプラットフォームの DSP 用にコードをコンパイルできます。ARM プログラマはこのツールを使用すると、アプリケーション・コードに変更を加えずに C6000 DSP を活用して、製品を容易に差別化し、性能を向上させることができます。C6Run にはフロント・エンドのビルド・スクリプトが付属していて、使いやすいコマンドライン・インターフェイスを実現し、そこから C6000 DSP コア用のコードをビルドする作業の多くを実行できます。
フロントエンド・ツールの最初のセット c6runlib は、コンパイラとアーカイバのスクリプトからなり、ユーザーはこれらを使用して移植可能な C コードをコンパイルし、ARM 側の静的ライブラリを生成することができます。その後、このライブラリを ARM アプリケーションとリンクでき、ライブラリに対するすべての関数呼び出しは C6000 DSP コア上で実際に実行されます。本質的には、このツールはライブラリ関数に対応するリモート・プロシージャ・コールのフレームワークを自動的に生成します。
フロント・エンド・ツールの 2 番目の c6runapp は、移植可能な C で記述されたアプリケーション全体をユーザーが再コンパイルすることができるので、ARM のコマンド・プロンプトからそのアプリケーションを実行すると、C6000 DSP コア上で動作することになります。
機能
- C6Run はオープン・ソース・プロジェクトであり、標準的な三条項 BSD ライセンスの下でライセンスされています。このため、C6Run の改変、再配布などを自由に実施できます。
- c6runlib ツールを使用する場合は、サポート対象の関数型に対するリモート・プロシージャ・コールの自動的な生成がサポートされます。この結果、アプリケーションをリビルドするだけで、コードのパーティション化を迅速かつ簡単に実施できます。
- C6Run を使用してビルドしたアプリケーションは、他の ARM/Linux アプリケーションと同じように使用できます(個別の ARM 実行可能ファイルと DSP 実行可能ファイルを管理する必要はありません)。
- C6Run フレームワークでは、C のすべての I/O 操作(printf、scanf、ファイル I/O)に対するプロキシを提供します。このような操作は、ARM コア上で実行されるものです。すべての計算操作は DSP 上で実行される可能性がありますが、一方でファイル・アクセスや他の汎用処理は ARM コア上で実行される可能性があります。
次のものが必要です。
C6Run ツールは、次のコンポーネントが使用可能であることを前提として、Linux ホスト・システム上での使用を想定されています。
- TI DSP/BIOS™ または SysBIOS Real-Time Kernel
- TI XDCtools
- TI C6000 コード生成ツール
- TI DSP/BIOS Link
- TI Linux Utils
- TI Local Power Manager
- Note: Please refer to release notes for the required version numbers.
ダウンロード
技術資料
種類 | タイトル | 最新の英語版をダウンロード | 日付 | |||
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アプリケーション・ノート | Using the C6EZRun DSP Development Tool for DSP+ARM SoCs (Rev. A) | 2011年 5月 19日 | ||||
製品概要 | C6Run Product Bulletin | 2010年 9月 22日 |