MCU-PLUS-SDK-AM243X

AM243x マイコン (MCU) ソフトウェアは、一連のソフトウェア開発キット (SDK) であり、TI の組込みプロセッサ向けソフトウェア プラットフォームを実現します。このプラットフォームを活用すると、セットアップが容易で、サンプルとベンチマークとデモをすぐに利用できます。このソフトウェアを使用すると、システム ソフトウェアの基本的な機能の新規作成が不要になり、アプリケーション開発スケジュールの迅速化が可能になります。

AM243x ソフトウェアの内容：

• MCU-PLUS-SDK-AM243X：MCU plus SDK (マイコン + SDK) は、AM243x マイコン上でアプリケーションを開発するための基盤ソフトウェアとビルディング ブロックを提供します。この SDK は、R5F コアと M4 コア、複数のサンプル、ドライバ、ブートローダをサポートしています。
• INDUSTRIAL-COMMUNICATIONS-SDK-AM243X：産業用通信 SDK を活用すると、TI プロセッサ上で産業用リアルタイム通信プロトコル (EtherCAT、EtherNet/IP、PROFINET、IO-Link など) を実現できます。この中には、PRU-ICSS (プログラマブル リアルタイム ユニット産業用通信サブシステム) ファームウェアがあります。その結果、フィールドバス ASIC の機能、ドライバ、通信スタック ライブラリ、スタック アプリケーションの各サンプルをエミュレートできるほか、資料を参照できます。この SDK は、MCU-PLUS-SDK もバンドルしています。
• MOTOR-CONTROL-SDK-AM243X：モーター制御 SDK には、RTOS ベースと No-RTOS (RTOS を使用しない) ベースのアプリケーションを開発するためのサンプル、ライブラリ、ツールが付属しています。これらを使用すると、モーターからの位置センスや電流センスに関するリアルタイム通信を実現できます。ほかに、ARM R5F CPU や関連ペリフェラルに対応するリアルタイム制御ライブラリも付属しています。この SDK には、MCU-PLUS-SDK と INDUSTRIAL-COMMUNICATIONS-SDK が付属

この SDK で利用できる内容の詳細は、デバイスの機能によって異なります。ただし、どのデバイスも共通の API (アプリケーション プログラミング インターフェイス) に対応しており、既存の実証済みソフトウェア コンポーネントを土台としているため、信頼性と品質を確保できます。これらの各ソフトウェア コンポーネントは包括的なテストを実施済みであり、Code Composer Studio™ (CCSTUDIO) 統合開発環境上で互いに組み合わせた場合でも確実に動作します。

• ARM Cortex R5F と ARM Cortex M4F の各デバイスで、FreeRTOS と No-RTOS (RTOS を使用しない) をサポート
• オンチップ SoC ペリフェラルと EVM のペリフェラルに対応する各種デバイス ドライバ
• UART や OSPI フラッシュのようなさまざまなブート メディアに対応する各種ブートローダ
• ネットワーク機能と産業用プロトコルをサポート
• 各種ツールとの緊密な統合：
  • SysConfig ツールを統合した結果、pinmux (ピン マルチプレクス)、ペリフェラルの構成、クロックの構成を実施するシステム初期化コードを生成可能
  • CCS IDE 経由で、どのサンプルも CCS プロジェクトとの統合が可能
  • TI Resource Explorer (TIREX) を統合した結果、CCS IDE 環境または Web ブラウザから SDK の各種資料を参照可能
  • フラッシュ書き込みツールを使用して、アプリケーションとブートローダをフラッシュ メディアに書き込み可能
• 以下のようなデモとサンプルが付属
  • RTOS、No-RTOS (RTOS を使用しない) とデバイス ドライバに対応する、シンプルで使いやすい各種サンプル
  • EtherCAT のような産業用通信プロトコルに対応する各種サンプル
  • HDSL や EnDat のようなエンコーダに対応するモーター制御プロトコル向け各種サンプル