JAJSDB6B June 2017 – June 2018 AMC1303E0510 , AMC1303E0520 , AMC1303E2510 , AMC1303E2520 , AMC1303M0510 , AMC1303M0520 , AMC1303M2510 , AMC1303M2520
PRODUCTION DATA.
デバイスごとのパッケージ図は、PDF版データシートをご参照ください。
AMC1303にはフロント・エンド回路が組み込まれており、差動アンプおよびサンプリング段と、それに続くΔΣ変調器が含まれています。差動アンプのゲインは、内部の高精度抵抗により、指定入力電圧範囲が±250mVのデバイスでは係数4 (AMC1303x25xの場合)、または指定入力電圧範囲が±50mVのデバイスでは係数20 (AMC1303x05xの場合)に設定され、差動入力抵抗は4.9kΩ (AMC1303x05xの場合)または22kΩ (AMC1303x25xの場合)になります。
オフセットおよびオフセット・ドリフト係数を減らすため、差動アンプはスイッチング周波数をfCLK / 32に設定してチョッパ安定化されます。スイッチング周波数により生じるスプリアスを、Figure 42に示します。
AMC1303xxx20、sinc3フィルタ、OSR = 2、fIN = 1kHz |
ゲインやオフセットの規格値の劣化を引き起こす可能性があるような、高インピーダンスの信号源を持つ設計では、AMC1303の入力抵抗を考慮してください。ただし、この影響の重要性は、要求されるシステム性能によって異なります。さらに、差分アンプの出力における内部の同相電圧によって引き起こされる入力バイアス電流により発生するオフセットは、入力信号の実際の振幅に依存します。これらの影響を軽減する方法の詳細については、「絶縁電圧検出」セクションを参照してください。
アナログ入力信号(AINPおよびAINN)には2つの制限があります。まず、入力電圧がAGND - 6V~AVDD + 0.5Vの範囲を超える場合、デバイス入力静電放電(ESD)ダイオードがオンになるため、入力電流を10mAに制限する必要があります。さらに、デバイスの線形性とノイズ性能は、差動アナログ入力電圧が指定された直線フルスケール範囲(FSR)、すなわち±250mV (AMC1303x25xの場合)または±50mV (AMC1303x05xの場合)の中で、指定された入力同相電圧範囲内のときのみ保証されます。