JAJSDB6D June 2017 – October 2024 AMC1303E0510 , AMC1303E0520 , AMC1303E2510 , AMC1303E2520 , AMC1303M0510 , AMC1303M0520 , AMC1303M2510 , AMC1303M2520
PRODUCTION DATA
図 8-6 に示すように、組み込みの差動アンプの出力は内部的に同相電圧 1.9V にバイアスされています。この電圧から、アンプのゲインの設定に使用される抵抗性ネットワーク R4 と R5 (またはR4'およびR5') を通過するバイアス電流 IIB が発生します。この電流の値の範囲は、電気的特性表に規定されています。このバイアス電流により、追加のオフセット誤差が発生し、その量は抵抗R3の値に依存します。このバイアス電流の値は、(図 8-7に示すように) 入力信号の実際の同相振幅に依存するため、初期のシステム オフセット較正では、その影響を最小化できません。したがって、高い精度が要求されるシステムでは、バイアス電流の影響を除去するため、AMC1303 デバイスの負の入力 (AINN) に、シャント抵抗 R3 と同じ値(すなわち、図 8-6 でR3' = R3)の直列抵抗を使用してください。
この追加の直列抵抗(R3')は、回路のゲイン誤差に影響を及ぼします。その影響は、式 5 で計算され、AMC1303x25x の場合は R5 = R5' = 50kΩ、R4 = R4' = 12.5kΩ です。