JAJSO38A June 2022 – August 2022 AMC22C12
PRODUCTION DATA
R1、R2、RSNS で構成される分圧器のサイズは、線形検出の対象となる最大 DC リンク電圧 (450V) で、RSNS の両端の電圧降下が AMC1311B の線形フルスケール入力電圧 (2V) と等しくなるように設定されています。したがって、過電圧状態での RSNS 両端の電圧降下は 480V / 450V × 2V = 2.133V です。この値は、AMC22C12 のリファレンス電圧 (VREF) の目標値です。
VREF は、外付け抵抗 R1 と、AMC22C12 の内部 100μA 電流源によって決定されます。R1 は、(VTRIP - VHYS) / IREF = (2133mV - 25mV) / 100μA = 21.08kΩ として計算されます。E192 シリーズの最も近い値は 21.0kΩ です。コンパレータは VREF + VHYS でトリップするため、VTRIP からコンパレータのヒステリシス電圧 (VHYS) が減算されます。図 7-1 を参照してください。「リファレンス入力アナログ入力リファレンス入力リファレンス入力」セクションに説明されているように、リファレンス電圧が 550mV を上回るため、ヒステリシスの値は 25mV です。
表 8-4 に、この設計の主要パラメータを示します。
パラメータ | 値 |
---|---|
基準抵抗の値 (R1) | 21.0kΩ |
基準コンデンサの値 (C5) | 100nF |
リファレンス電圧 | 2100mV |
リファレンス電圧のセトリング・タイム (最終値の 90% まで) | 4.85ms |
過電圧トリップ・スレッショルド (立ち上がり) | 478V |
過電圧トリップ・スレッショルド (立ち下がり) | 472V |