JAJSPD1 march 2023 AMC23C15
PRODUCTION DATA
検出抵抗のローサイド側と、AMC23C15 の GND1 ピンとの間の接続は、短く、低インピーダンスにします。グランド・ラインの電圧降下はすべて、コンパレータの入力で検出される電圧に誤差を加え、トリップ・スレッショルドの不正確さの原因となります。
同相過渡耐性を最大限に高めるには、図 8-8 に示すように、フィルタ・コンデンサ C5 を REF ピンにできるだけ近づけて配置します。同相過渡イベント時にオープン・ドレイン信号ラインでの容量性結合の影響を最小限に抑えるため、「 オープン・ドレイン・デジタル出力 パワーアップ動作とパワーダウン動作VDD1 のブラウンアウトおよび電源喪失時の動作」の説明に従って、オープン・ドレイン出力に小さい値 (10kΩ 未満) のプルアップ抵抗を使用します。
双方向電流検出アプリケーションでは、「推奨動作条件推奨動作条件」の表に規定されている 300mV VREF の制限値を超えないようにします。REF ピンを VMSEL のスレッショルド (450mV~600mV の範囲) 付近にバイアスして本デバイスを動作させないでください (Cmp0 のヒステリシスの動的スイッチングを避けるためです。「リファレンス入力アナログ入力リファレンス入力リファレンス入力」セクションの説明を参照)。
AMC23C15 には、起動中にリファレンス電圧 (VREF) が安定できるよう、制限付きの 200μs のブランキング時間 (tHS、BLK) があります。多くのアプリケーションでは、リファレンス電圧が安定するのに 200μs のブランキング時間よりも長くかかり、「図 7-2」で説明されているように、システムの起動中にコンパレータの出力にグリッチが起きる可能性があります。システム全体の起動設計におけるリファレンス電圧のセトリング・タイムを考慮してください。