JAJSGP9G October 2011 – August 2023 BQ25504
PRODUCTION DATA
また、BQ25504 は、デバイスへの電力の伝達を最適化するため、プログラム可能な最大電力点追従サンプリング・ネットワークも実装しています。VIN_DCの開路電圧のサンプリングは、外付け抵抗で設定され、外付けコンデンサ(CREF)により保持されます。
たとえば、開路電圧の80%の最大電力点(MPP)で動作するソーラー・セルの場合、分圧抵抗回路をVIN_DC電圧の80%に設定することで、サンプリングされた基準電圧近くで動作するようにVIN_DCが制御されます。または、MCUから外部基準電圧を供給し、より複雑なMTTPアルゴリズムを実現することもできます。
BQ25504 は、各種のエネルギー蓄積素子を柔軟にサポートするように設計されています。ハーベスタのエネルギー抽出源の利用可能性は、多くの場合、散発的であるか時間によって変動します。システムには通常、充電可能バッテリ、スーパーキャパシタ、従来型コンデンサなど、何らかの種類のエネルギー蓄積素子が必要です。この蓄積素子により、システムが必要としたときに一定の電力が利用できるようにします。また、この蓄積素子によりシステムは、入力源からは直接得ることができないピーク電流に対応できます。
蓄積素子を損傷させないように、ユーザーがプログラムした低電圧(UV)および過電圧(OV)レベルに対して、最高および最低電圧が監視されます。
さらに、エネルギー収支を厳密に管理するユーザーを支援するため、エネルギーを蓄積するバッテリまたはコンデンサの電圧が、プリセットされた臨界値を下回った場合、BQ25504 はバッテリ・グッド・フラグを切り替え、接続されているマイクロプロセッサに通知します。この警告により、システムが低電圧条件に入らないように負荷電流制限がトリガされます。OV、UV、バッテリ・グッドのスレッショルドは、別々にプログラム可能です。
BQ25504 のすべての機能は、省スペース型の 16 ピン、3mm × 3mm VQFN パッケージに納められています。