JAJSJS8B October 2020 – July 2024 BQ25618E , BQ25619E
PRODUCTION DATA
BQ25618E/619E は、リチウムイオンおよびリチウムポリマー バッテリ用の、高度に統合された 1.5A スイッチモード バッテリ充電管理およびシステム パワー パス管理デバイスです。高い入力電圧による高速充電をサポートしているため、イヤホン (完全ワイヤレス、TWS)、イヤホンの充電ケース、ウェアラブルなど、幅広いアプリケーションに対応できます。電力パスのインピーダンスが低いため、スイッチ モード動作効率の最適化、バッテリ充電時間の短縮、放電フェーズ中のバッテリ駆動時間の延長が実現できます。入力電圧および電流レギュレーション、小さい終了電流、バッテリのリモート センシングにより、バッテリに最大限の充電電力を供給できます。このソリューションは、入力逆電流ブロック FET (RBFET、Q1)、ハイサイド スイッチング FET (HSFET、Q2)、ローサイド スイッチング FET (LSFET、Q3)、およびシステムとバッテリの間にあるバッテリ FET (BATFET、Q4) を高度に統合しています。また、ハイサイド ゲート ドライブ用のブートストラップ ダイオードを内蔵し、システム設計の簡素化を実現しています。充電とシステムの設定に I2C シリアル インターフェイスを使用できる非常に柔軟性が高いソリューションです。
このデバイスは、標準の USB ホスト ポート、USB 充電ポート、USB 対応高電圧アダプタ、ワイヤレス電源など、幅広い入力ソースをサポートしています。このデバイスは、入力電流および電圧のレギュレーションにより、USB 2.0 および USB 3.0 の電力仕様に準拠しています。本デバイスは、システム内の検出回路 (USB PHY デバイスなど) から結果を取得します。
パワー パス管理により、システムは、アダプタが接続された状態でバッテリ電圧より少し高く、かつ最低システム電圧の 3.5V (プログラム可能) を下回らない電圧に安定化されます。この機能により、システムはバッテリが完全に消耗したとき、または取り外したときでも、動作を継続できます。入力電流制限値または電圧制限値に達すると、パワー パス管理機能が自動的に充電電流を低下させます。システム負荷が増加し続けるとバッテリは放電を開始し、システムの電力要件が満たされるまで放電を続けます。この補助モードにより入力ソースの過負荷を防止します。
このデバイスはソフトウェア制御なしに、充電サイクルを開始 完了できます。バッテリ電圧を感知し、プレコンディショニング、定電流、定電圧という 3 フェーズでバッテリを充電します。充電サイクルの終了時、充電電流があらかじめ設定された制限値を下回り、バッテリ電圧が再充電スレッショルドを上回ると、チャージャは自動的に処理を終了します。十分に充電されたバッテリが再充電スレッショルドを下回ると、チャージャは自動的に次の充電サイクルを開始します。
このチャージャは、バッテリの負温度係数サーミスタ監視、充電安全タイマ、過電圧および過電流保護など、バッテリ充電とシステム運用のための多様な安全機能を備えています。熱レギュレーションは、接合部温度が 110℃を超えると充電電流を低減させます。ステータス レジスタは、充電ステータスとすべてのフォルト条件を報告します。I2C により、VBUS_GD ビットは良好な電源が存在するかどうかを示し、フォルトが発生すると INT 出力がただちにホストに通知します。
また、このデバイスは QON ピンを備えており、BATFET のイネーブルとリセットを制御して、低消費電力の出荷モードを終了したり、システム全体をリセットしたりするために使用します。
BQ25619E デバイスは、24 ピン、4mm × 4mm × 0.75mm の薄型 WQFN パッケージで供給されます。BQ25618E は 30 ボール、2.0mm × 2.4mm の WCSP パッケージで供給されます。