JAJSJN3B december 2020 – july 2023 BQ25672
PRODUCTION DATA
この充電器は NVDC パワー・パス管理をサポートしています。この機能を使うと、システム電圧はバッテリ電圧よりわずかに高い値にレギュレートされますが、最小システム電圧を下回ることはありません。バッテリが完全に放電した場合や取り外された場合でも、システムは動作を続けられます。負荷電力が入力電源の定格を超過すると、バッテリが補完モードに移行し、入力電源の過負荷とシステムの故障を防止します。
入力電流オプティマイザ (ICO) を使うと、未知の入力源の最大電力点を検出できます。
I2C ホスト制御充電モード以外に、この充電器は自律充電モードもサポートしています。電源投入後、充電はデフォルトのレジスタ設定を使って有効化されます。本デバイスは、ソフトウェアがまったく関与しなくても充電サイクルを完了できます。本デバイスは、各段階 (トリクル充電、プリチャージ、定電流 (CC) 充電、定電圧 (CV) 充電) でバッテリ電圧を検出しバッテリを充電します。定電圧フェーズにおいて、充電サイクルの終わりに、充電電流があらかじめ設定された制限値 (終了電流) を下回ると、充電器は自動的に停止します。十分に充電されたバッテリが再充電スレッショルドを下回ると、充電器は自動的にまた充電サイクルを開始します。
入力電源が存在しない場合、このデバイスは、VBUS 上に 5V~12V の可変昇降圧出力電圧を 10mV 刻みで生成するためにバッテリを放電することで USB OTG (On-the-Go) 機能に対応します。
この充電器は、バッテリ温度の NTC サーミスタ監視、トリクル充電、プリチャージおよび高速充電タイマ、バッテリと入力の過電圧 / 過電流保護など、バッテリ充電とシステム動作のための各種安全機能を備えています。サーマル・レギュレーションにより、接合部温度がプログラム可能なスレッショルドを超えると充電電流が低減されます。本デバイスの STAT 出力は、充電ステータスとすべてのフォルト状態を報告します。フォルトが発生すると、INT ピンにより即座にホストへ通知されます。
このデバイスには、充電電流と入力 / バッテリ / システム (VAC、VBUS、BAT、SYS、TS) 電圧を監視するための、16 ビットのアナログ / デジタル・コンバータ (ADC) も搭載されています。
本デバイスは 29 ピンの 4mm × 4mm QFN パッケージで供給されます。