JAJSKG6B February 2020 – August 2021 DRV8210
PRODUCTION DATA
DRV8210 は低消費電力のスリープ・モードをサポートしているため、ドライバがアクティブでないとき VM および VCC からの消費電流を低減できます。低消費電力のスリープ・モードに移行するには自動スリープと、VCC ピンを使用する方法の 2 つがあります。自動スリープ・モードでは、デバイスは IVCCQ と IVMQ で表される最小電流を消費します。DSG パッケージと DRL パッケージは、どちらも自動スリープをサポートしています。VCC スリープ・モードでは、デバイスは IVMQ_UV と IVCCQ_UV で表される最小電流を消費します。VCC ピンを使用して低消費電力モードに移行できるのは DSG パッケージのみです。低消費電力スリープ・モードに移行する方法については、表 8-7 で説明しています。
バリアント | 入力ピンの状態 | OUT1 | OUT2 | 概要 |
---|---|---|---|---|
DRL | IN1 = IN2 = 0 | Hi-Z | Hi-Z | PWM またはハーフブリッジ・インターフェイスの自動スリープ:この状態に移行すると、出力はディセーブルされます。デバイスはアクティブ・モードで tSLEEP だけ維持されてから、低消費電力モードに移行します。 |
DSG | MODE = 0、IN1 = IN2 = 0 | Hi-Z | Hi-Z | |
MODE = 1、EN = 0 | L → Hi-Z | L → Hi-Z | PH/EN インターフェイスの自動スリープ:この状態に移行すると、ローサイド FET がオンになり、両方の出力がブレーキ・モードに移行します。デバイスは tSLEEP だけこの状態に維持されてから、低消費電力モードに移行します。低消費電力モードに移行すると、出力はディセーブルされます。 | |
VCC=0V | Hi-Z | Hi-Z | VCC 電源をスリープ・ピンとして使用:VCC ピンは GPIO ピンから給電でき、デバイスをスリープ状態にするために使用できます。GPIO ピンを Low にすると、デバイスは UVLO を使用して低消費電力モードに移行します。デバイスをウェークアップするには、GPIO ピンを High (VCC > VUVLO) に設定してから、MODE = 1 の場合に EN = 1 に設定するか、MODE = Hi-Z または 1 の場合にいずれかの INx 入力を 1 に設定 / 切り替えます。VCC ピンを使用してスリープを行う方法の詳細については、Topic Link Label9.2.2.2.3を参照してください。 |
デバイスは、入力ピンが表 8-7 に示されている以外の状態に移行すると、アクティブ・モードに復帰します。デバイスを自動スリープ・モードからウェークアップするには、PWM 入力信号を受け取る前に、INx ピンまたは EN ピンを (MODE の状態に応じて) tWAKE より長い時間 High にアサートする必要があります。
デバイスを VCC スリープ・モードからウェークアップするには、VCC ピンの電圧を VUVLO,VCC よりも高くする必要があります。VCC ピンに有効な電圧が印加された後で、INx ピンのいずれかまたは両方を、tWAKE より長い時間だけ High にアサートすると、デバイスは完全にウェークアップします。デカップリング・コンデンサの充電電流による超過電流からマイコンの GPIO ピンを保護するため、GPIO と VCC ピンのデカップリング・コンデンサとの間に抵抗を追加する必要があります。この制限抵抗の設計の詳細については、Topic Link Label9.2.2.2.3 を参照してください。
消費電流を最小限に抑えるために、すべての入力ピンをロジック Low に設定し、スリープ・モード時にプルダウン抵抗を流れる電流を排除することを推奨します。MODE ピンは、Hi-Z またはロジック Low に設定されている場合、スリープ・モードでは電流を消費しません。ただし、MODE ピンはロジック High のとき、スリープ・モードで多少の電流を消費します。