JAJSMM0C September 2022 – June 2024 DRV8411
PRODUCTION DATA
デバイスごとのパッケージ図は、PDF版データシートをご参照ください。
モータ巻線を流れる電流は、DRV8411 の電流レギュレーション機能によって制限される場合があります。DC モータでは、電流制御を使用して、モータのスタートアップ電流およびストール電流を制限します。ステッピング・モータでは、電源レールの定格がモータの定格電圧よりも高いときに電流制御が使用されることが多いため、巻線電流はモータの仕様の範囲内に維持されます。
電流レギュレーション機能は、電流チョッピング方式で実装されています。PWM チョッピング電流 ITRIP は、xISEN ピンに接続された電流センス抵抗の両端の電圧を基準電圧 200mV と比較するコンパレータによって設定されます。図 8-4 に、DRV8411 のシングル H ブリッジの電流レギュレーションに関連する回路を示します。
モータ電流が ITRIP レベルに達すると、図 8-5 に示すように、両方のローサイド FET を tOFF 時間イネーブルすることによりデバイスが強制的に低速電流減衰になります。
tOFF が経過すると、そのブリッジの 2 つの入力 xINx に従って、出力が再度イネーブルになります。デバイスは、モータ電流が再度 ITRIP レベルに達するまで電流を駆動します。駆動状態である時間の長さは、VM 電圧、モータの逆起電力、モータのインダクタンスによって異なります。INx 制御ピンの状態が tOFF 時間中に変化すると、tOFF の残りの時間は無視され、出力は再び入力に追従するようになります。
tOFF が経過した後に IOUT がまだ ITRIP を超過している場合、H ブリッジは tBLANK. の駆動時間後に tOFF の間ブレーキ / ローサイド・スロー・ディケイに再び移行します。
チョッピング電流は、式 4 で計算されます。
例:1Ω のセンス抵抗を使用する場合、チョッピング電流は 200mV/1Ω = 200mA になります。
電流レギュレーションが不要な場合は、xISEN ピンを PCB のグランド・プレーンに直接接続する必要があります。