JAJSL46A August 2022 – December 2022 DRV8452
PRODUCTION DATA
PWM 電流チョッピング中、チョッピング電流スレッショルドに達するまで H ブリッジはモーター巻線を駆動します。図 7-12 の項目 1 にこれを示します。
チョッピング電流スレッショルドに達した後、H ブリッジは 2 種類の状態 (高速減衰または低速減衰) で動作できます。
高速減衰モードでは、PWM チョッピング電流レベルに達するとすぐ、巻線電流が逆方向に流れるように反対側のアームの MOSFET に切り換えることで、H ブリッジは状態を反転させます。巻線電流がゼロに近づくと、H ブリッジはディセーブルされ、逆方向の電流がそれ以上流れるのを防止します。図 7-12 の項目 2 に高速減衰モードを示します。
低速減衰モードでは、H ブリッジの両方のローサイド MOSFET をイネーブルすることで巻線電流を再循環させます。図 7-12 の項目 3 にこれを示します。
減衰モードは、表 7-18 に示すように DECAY レジスタまたは DECAY0 と DECAY1 ピンで選択します。この減衰モードは、実行中に変更できます。
SPI インターフェイス | H/W インターフェイス | 減衰モード | |
---|---|---|---|
減衰 | DECAY0 | DECAY1 | |
000b | ハイ・インピーダンス | 1 | 低速減衰 |
100b | 1 | 0 | 混合減衰:30% 高速 |
101b | ハイ・インピーダンス | 0 | 混合減衰:60% 高速 |
110b | 0 | 0 | スマート・チューン・ダイナミック減衰 |
111b (デフォルト) | 0 | 1 | スマート・チューン・リップル・コントロール |
DECAY ビットの残り (001b、010b、011b) の設定、および (DECAY0 = 1、DECAY1 = 1) の設定は予約済みです。
DRV8452 には、低速および静止時の超サイレント動作のため、サイレント・ステップ減衰モードも搭載されています。詳しくは、Topic Link Label7.3.11 を参照してください。