JAJSIG9A July 2020 – April 2021 DRV8706-Q1
PRODUCTION DATA
デバイスごとのパッケージ図は、PDF版データシートをご参照ください。
スマート・ゲート・ドライブ・アーキテクチャの IDRIVE コンポーネントには、外部 MOSFET VDS スルーレートを調整するための可変ゲート・ドライブ電流制御が実装されています。これは、内部ゲート・ドライバ・アーキテクチャ用に可変プルアップ (IDRVP) およびプルダウン (IDRVN) 電流ソースを実装することで実現します。
外部 MOSFET の VDS スルーレートは、放射ノイズ / 伝導ノイズ、ダイオード逆回復、dV/dt 寄生ゲート・カップリング、ハーフブリッジのスイッチ・ノード上の過電圧または低電圧過渡を最適化するのに不可欠な要素です。IDRIVE は、VDS スルーレートが主に MOSFET QGD またはミラー充電領域中のゲート電荷率 (またはゲート電流) によって決定されるという原理に基づいて動作します。ゲート・ドライバでゲート電流を調整できるようにすることで、外部パワー MOSFET のスルーレートを効果的に制御できます。
IDRIVE を使用することで、DRV8706-Q1 は、H/W インターフェイス・デバイス上の IDRVP_x と IDRVN_x SPI レジスタまたは IDRIVE ピンにより、ゲート・ドライバ電流設定を動的に変更できます。表 7-8 に示すように、このデバイスではソースとシンク電流について、0.5mA~62mA の範囲で、16 の設定が用意されています。ピーク・ゲート駆動電流を、tDRIVE 期間に対して使用可能です。MOSFET がスイッチされ、tDRIVE 期間が経過した後、ゲート・ドライバは、短絡状態の場合に、プルアップ・ソース電流に対するホールド電流 (IHOLD) へスイッチして出力電流を制限し、ドライバの効率を向上させます。
IDRVP_x/IDRVN_x | ソース / シンク電流 (mA) |
---|---|
0000b | 0.5 |
0001b | 1 |
0010b | 2 |
0011b | 3 |
0100b | 4 |
0101b | 6 |
0110b | 8 |
0111b | 12 |
1000b | 16 |
1001b | 20 |
1010b | 24 |
1011b | 28 |
1100b | 31 |
1101b | 40 |
1110b | 48 |
1111b | 62 |