JAJSID4B November 2019 – May 2021 DRV8899-Q1
PRODUCTION DATA
モータ巻線に流れる電流は、PWM 電流レギュレーション回路によって制御されます。H ブリッジをイネーブルすると、現在の DC 電圧、巻線のインダクタンス、逆起電力の大きさに応じた速度で、巻線を流れる電流が増加します。電流が電流レギュレーション・スレッショルドに達すると、ブリッジは TOFF レジスタの設定と選択された減衰モードで決まる時間の間、減衰モードに移行して電流を減少させます。オフ時間が経過すると、ブリッジは再イネーブルされ、次の PWM サイクルを開始します。
PWM レギュレーション電流は、ローサイド・パワー MOSFET と並列に接続した電流センス MOSFET の両端の電圧を監視するコンパレータによって設定されます。電流センス MOSFET は、正弦波で重み付けした電流モード DAC の出力であるリファレンス電流でバイアスされます。この DAC のフルスケール・リファレンス電流は VREF ピンの電圧で設定します。また、TRQ_DAC レジスタにより、リファレンス電流をさらに調整できます。
フルスケール・レギュレーション電流を計算するにはEquation1 を使用します。
TRQ_DAC は SPI レジスタにより調整されます。表 7-6 に、さまざまな入力の電流倍率値を示します。
TRQ_DAC | 電流倍率 (TRQ) |
---|---|
0000b | 100% |
0001b | 93.75% |
0010b | 87.5% |
0011b | 81.25% |
0100b | 75% |
0101b | 68.75% |
0110b | 62.5 |
0111b | 56.25% |
1000b | 50% |
1001b | 43.75% |
1010b | 37.5% |
1011b | 31.25% |
1100b | 25% |
1101b | 18.75% |
1110b | 12.5% |
1111b | 6.25% |