JAJSL44 March 2023 DRV8952
PRODUCTION DATA
次の回路図は、DRV8952 でステッパ・モーターを駆動するものです。
フルスケール電流 (IFS) は、どちらかの巻線によって駆動される最大電流です。この数量は、VREF 電圧と IPROPI ピンからグランドに接続された抵抗 (DDW パッケージの場合)、または KV パラメータ (PWP パッケージの場合) に依存します。VREF ピンの最大許容電圧は 3.3V です。DVDD により、分割抵抗を通して VREF を供給できます。
モーターを飽和させないように、IFS 電流は 式 5 にも従う必要があります。VM はモーターの電源電圧、RL はモーターの巻線の抵抗です。
モーターの目標の速度が高すぎると、モーターは回転しません。モーターが目標の速度に対応できることを確認してください。
モーターの目標の速度 (V)、マイクロステッピング・レベル (nm)、モーターのフルステップ角度 (θstep) を求めるには、入力波形の周波数を次のように決定します。
θstep は、ステッパ・モーターのデータシート、またはモーター自体に記載されています。
周波数 ƒstep は、DRV8952 の入力の変化の周波数を示します。次の図では、1/ ƒstep = tSTEP となります。目標の速度が 120rpm、1/2 ステップでの計算例を、式 7 に示します。
DDW パッケージの場合、同じ H ブリッジに対応する IPROPI 出力を、互いに接続します。IPROPI1 と IPROPI2 を互いに接続すると、ドライブ・モードと低速減衰 (ハイサイド再循環) モードの間に、ステッパのコイル A の電流 (OUT1 と OUT2 の間に接続) を表します。同様に、IPROPI3 と IPROPI4 を互いに接続すると、コイル B の電流を表します。2 つの IPROPI ピンを互いに接続すると、実効電流ミラー・ゲインは標準値 424μA/A になります。結合した IPROPI ピンとグランドとの間の抵抗は、それに応じて選択します。