JAJSJT0B August 2022 – October 2023 DRV8962
PRODUCTION DATA
DRV8962 は 4 チャネルのハーフブリッジ・ドライバで、4.5V~65V で動作し、各種の負荷について広い範囲の負荷電流に対応しています。このデバイスは、4 つのハーフブリッジ出力電力段を内蔵しています。また、このデバイスはチャージ・ポンプ・レギュレータを内蔵しており、効率的なハイサイド N チャネル MOSFET と 100% デューティ・サイクル動作に対応しています。DRV8962 は、単一の電源入力 (VM) で動作できます。代わりに、VCC ピンを 2 番目の電源に接続し、内部ロジック・ブロックに電力を供給することもできます。nSLEEP ピンにより、超低消費電力モードに移行して、スリープ時の消費電流を最小限に抑えることができます。
このデバイスは、パッケージの底面に露出パッドを備えた 44 ピン HTSSOP (DDW) パッケージと、パッケージの上面に露出パッドを備えた 44 ピン HTSSOP (DDV) パッケージの 2 つのパッケージで供給されます。DDW パッケージは、出力ごとに最大 5A の電流を供給します。DDV パッケージの上面に熱抵抗の低いヒートシンクを取り付けた状態で使用すると、DRV8962 は出力ごとに最大 10A を供給できます。DRV8962 の DDW パッケージは、最大動作電圧 55V 定格の DRV8952 とピン互換です。実際に供給可能な電流は、周囲温度、電源電圧、PCB の熱設計に依存します。
DRV8962 には電流検出出力があります。IPROPI ピンは、ハイサイド MOSFET の電流に比例した小さな電流を出力します。IPROPI からの電流は、外付け抵抗 (RIPROPI) を使用して、比例電圧に変換できます。電流検出回路を内蔵することで、DRV8962 は固定オフ時間 PWM チョッピング方式で出力電流を制限できます。また、負荷情報を外部コントローラに提供して、負荷の変化を検出できます。IPROPI 出力の検出精度は、定格電流の 40%~100% について ±3.5% です。より高精度の検出が必要な場合は、外付けの電力検出抵抗も接続できます。システムの要求に応じて負荷電流を制限するために、電流レギュレーションのレベルは、動作中に VREF ピンで設定できます。
システムに異常状態が発生した場合、内蔵する各種保護機能がデバイスを保護します。保護機能には、低電圧誤動作防止 (UVLO)、チャージ・ポンプ低電圧 (CPUV)、過電流保護 (OCP)、過熱シャットダウン (OTSD) があります。フォルト状態は、nFAULT ピンにより通知されます。