JAJSAK8P September   2006  – August 2024 DS90UR124-Q1 , DS90UR241-Q1

PRODUCTION DATA  

  1.   1
  2. 1特長
  3. 2アプリケーション
  4. 3概要
  5. 4ピン構成および機能
  6. 5仕様
    1. 5.1 絶対最大定格
    2. 5.2 ESD 定格
    3. 5.3 推奨動作条件
    4. 5.4 熱に関する情報
    5. 5.5 電気的特性
    6. 5.6 シリアライザの TCLK の入力タイミング要件
    7. 5.7 シリアライザのスイッチング特性
    8. 5.8 デシリアライザのスイッチング特性
    9. 5.9 代表的特性
  7. 6詳細説明
    1. 6.1 概要
    2. 6.2 機能ブロック図
    3. 6.3 機能説明
      1. 6.3.1  初期化およびロック機能
      2. 6.3.2  データ転送
      3. 6.3.3  再同期
      4. 6.3.4  パワーダウン
      5. 6.3.5  トライステート
      6. 6.3.6  プリエンファシス
      7. 6.3.7  AC 結合および終端
        1. 6.3.7.1 レシーバ終端オプション 1
        2. 6.3.7.2 レシーバ終端オプション 2
        3. 6.3.7.3 レシーバ終端オプション 3
      8. 6.3.8  信号品質向上機能
      9. 6.3.9  @SPEED-BIST テスト機能
      10. 6.3.10 DS90C241、DS90C124 との下位互換モード
    4. 6.4 デバイスの機能モード
  8.   アプリケーションと実装
    1. 7.1 アプリケーション情報
      1. 7.1.1 DS90UR241 と DS90UR124 の使い方
      2. 7.1.2 ディスプレイ アプリケーション
      3. 7.1.3 代表的なアプリケーションの接続
    2. 7.2 代表的なアプリケーション
      1. 7.2.1 DS90UR241-Q1 の代表的なアプリケーションの接続
        1. 7.2.1.1 設計要件
        2. 7.2.1.2 詳細な設計手順
          1. 7.2.1.2.1 電源に関する考慮事項
          2. 7.2.1.2.2 ノイズ マージン
          3. 7.2.1.2.3 伝送媒体
          4. 7.2.1.2.4 46
          5. 7.2.1.2.5 ライブ リンク挿入
        3. 7.2.1.3 アプリケーション曲線
      2. 7.2.2 DS90UR124 の代表的なアプリケーションの接続
        1. 7.2.2.1 設計要件
        2. 7.2.2.2 詳細な設計手順
        3. 7.2.2.3 アプリケーション曲線
    3. 7.3 電源に関する推奨事項
    4. 7.4 レイアウト
      1. 7.4.1 レイアウトのガイドライン
        1. 7.4.1.1 プリント基板レイアウトと電源系の注意事項
        2. 7.4.1.2 LVDS 相互接続のガイドライン
      2. 7.4.2 レイアウト例
  9. 7デバイスおよびドキュメントのサポート
    1. 7.1 デバイス サポート
    2. 7.2 ドキュメントのサポート
      1. 7.2.1 関連資料
    3. 7.3 ドキュメントの更新通知を受け取る方法
    4. 7.4 サポート・リソース
    5. 7.5 商標
    6. 7.6 静電気放電に関する注意事項
    7. 7.7 用語集
  10. 8改訂履歴
  11.   メカニカル、パッケージ、および注文情報

パッケージ・オプション

メカニカル・データ(パッケージ|ピン)
サーマルパッド・メカニカル・データ
発注情報

データ転送

シリアライザのロックが確立された後、入力 DIN0~DIN23 を使ってシリアライザにデータが入力されます。データは、TCLK 入力にクロック同期してシリアライザに入力されます。データをストローブするために使われる TCLK のエッジは、TRFB ピンで選択できます。TRFB を High にすると、クロッキング データの立ち上がりエッジが選択され、Low にすると、立ち下がりエッジが選択されます。シリアライザ出力 (DOUT±) はポイント ツー ポイント接続の駆動を目的としています。

CLK1、CLK0、DCA、DCB は、1 つの LVDS シリアル データ ストリームと一緒に送信される 4 つのオーバーヘッド ビットです (図 7-9)。CLK1 ビットは常に High であり、CLK0 ビットは常に Low です。CLK1 および CLK0 ビットは、シリアル ストリームの埋め込みクロック ビットとして機能します。DCB は DC バランス制御ビットとして機能し、送信側でのデータの事前コーディングは不要です。この DC バランス ビットは、信号ラインの短期および長期 DC バイアスを最小化するために使用されます。このビットは、データを変更しないで、またはデータを反転して、選択的に送信することで機能します。DCA ビットは、埋め込みデータ ストリームのデータの整合性を検証するために使用されます。DCA と DCB の両方のコーディング方式は統合されており、シリアライザとデシリアライザの中で自動的に実行されます。

本チップセットは 5MHz ~ 43MHz のクロック周波数範囲をサポートしています。クロック サイクルごとに、24 のデータビットと 4 つの追加オーバーヘッド制御ビットが送信されます。そのため、ライン レートは最大 1.20Gbps (最小 140Mbps) に達します。リンクは 86% (24/28) と非常に高効率です。25 (24 データ + 1 クロック) の信号とそれに関連するグランド信号は、1 つの LVDS ペアのみにまとめられ、25 対 1 を上回る圧縮率が実現されます。

シリアル データ ストリーム内のデータ / 埋め込みクロックおよび制御ビット (24 + 4 ビット) は TCLK 周波数の 28 倍の周波数でシリアライザ データ出力 (DOUT±) から送信されます。たとえば、TCLK が 43MHz の場合、シリアル レートは 43 × 28 = 1.20 ギガビット/秒となります。入力データから供給されるのは 24 ビットのみであるため、シリアル「ペイロード」レートは TCLK 周波数の 24 倍です。たとえば、TCLK = 43MHz の場合、ペイロード データ レートは 43 × 24 = 1.03Gbps となります。TCLK はデータ源から供給され、5MHz~43MHz (公称値) の範囲内である必要があります。シリアライザ出力 (DOUT±) はポイント ツー ポイント接続を駆動できます (図 7-8 を参照)。イネーブル ピン (DEN) を High かつ TPWDNB を High にすると、出力はデータを送信します。DEN ピンを Low に駆動すると、出力がトライステート状態になります。

デシリアライザ チャネルがシリアライザからの入力にロックすると、デシリアライザは LOCK ピンを High に駆動し、有効なデータと復元クロックを同期的に出力に提供します。デシリアライザは埋め込みクロックにロックし、それを使用して複数の内部データストローブを生成した後、復元クロックで RCLK ピンを駆動します。復元クロック (RCLK 出力ピン) は ROUT[23:0] ピンのデータと同期しています。LOCK が High の間、ROUT[23:0] のデータは有効です。それ以外の場合、ROUT[23:0] は無効です。RCLK のエッジの極性は RRFB 入力によって制御されます。ROUT[23:0]、LOCK、RCLK 出力はそれぞれ 43MHz クロックで最大 4pF の負荷を駆動します。REN は、デシリアライザの ROUTn と RCLK ピンのトライステート状態を制御します。