JAJSCF9B June 2015 – October 2024 FDC2112 , FDC2114 , FDC2212 , FDC2214
PRODUCTION DATA
FDC2112およびFDC2114は16ビットのデータ コンバータを内蔵していますが、標準の変換出力ワード幅は12ビットしかありません。したがって、データ レジスタの16ビットのうち12ビットのみが使用できます。デフォルトでは、ゲイン機能はディスエーブルになっていて、DATAレジスタには16ビット ワードの上位12ビットが格納されます。ただし、データ出力は最大4ビット分シフトすることが可能です。図 7-6 に、可能な各ゲイン設定に対して出力される 16 ビット サンプルのセグメントを示します。
センサ信号の変動がフルスケール範囲の25%未満であるシステムでは、出力ゲインを設定することで、より高い分解能で変換結果を出力できます。出力ゲインは、すべてのデバイス チャネルに適用されます。出力ゲインを使用し、すべてのチャネルの出力コードに2ビット、3ビット、または4ビットのシフトを適用することで、元の16ビット変換結果の下位4ビットにアクセスできます。ゲインが適用されると、サンプルの上位ビットがシフトアウトされます。アクティブなチャネルの MSB が切り替わっている場合は、出力ゲインを使用しないでください。ゲインを適用すると、チャネルの MSB が失われます。
例:チャネルの変換結果が 0x07A3 で、OUTPUT_GAIN=0x0 の場合、出力されるコードは 0x07A です。同じ条件でOUTPUT_GAINを0x3に設定した場合には、出力コードは0x7A3になります。元の上位4ビット(0x0)にはアクセスできなくなります。
チャネル(1) | レジスタ | フィールド [ビット] | 値 | 有効分解能(ビット) | 出力範囲 |
---|---|---|---|---|---|
すべて | RESET_DEV、アドレス0x1C | OUTPUT_GAIN [ 10:9 ] | 00 (デフォルト):ゲイン =1 (0 ビットシフト) | 12 | 100%フルスケール |
01:ゲイン= 4 (2 ビット シフト) | 14 | 25%フルスケール | |||
10:ゲイン= 8 (3 ビット シフト) | 15 | 12.5%フルスケール | |||
11:ゲイン= 16 (4 ビット シフト) | 16 | 6.25%フルスケール |
周波数オフセットの補償、またはサンプル データのダイナミック レンジの最大化のために、各 DATA 値からオフセット値を減算することができます。オフセット値が (fSENSORx_MIN / fREFx) よりも小さいことを確認します。そうしないと、オフセットが大きすぎて、変化する LSB がマスクされる可能性があります。
チャネル(1) | レジスタ | フィールド [ビット] | 値 |
---|---|---|---|
0 | OFFSET_CH0、アドレス0x0C | CH0_OFFSET [ 15:0 ] | fOFFSET0 = CH0_OFFSET * (fREF0/216) |
1 | OFFSET_CH1、アドレス0x0D | CH1_OFFSET [ 15:0 ] | fOFFSET1 = CH1_OFFSET * (fREF1/216) |
2 | OFFSET_CH2、アドレス0x0E | CH2_OFFSET [ 15:0 ] | fOFFSET2 = CH2_OFFSET * (fREF2/216) |
3 | OFFSET_CH3、アドレス0x0F | CH3_OFFSET [ 15:0 ] | fOFFSET3 = CH3_OFFSET * (fREF3/216) |
差動センサ構成のセンサ容量 CSENSE は、次の式で求められます。
ここで、
FDC2112 および FDC2114 のセンサ周波数 fSENSORx は、次の式で求められます。
ここで、
FDC2212 および FDC2214 のセンサ周波数 fSENSORx は、次の式で求められます。
ここで、