JAJSCF9B June 2015 – October 2024 FDC2112 , FDC2114 , FDC2212 , FDC2214
PRODUCTION DATA
高いサンプル レートや最大の変換分解能を必要としないアプリケーションでは、FDCの合計アクティブ変換時間を最小限に抑えることで、消費電力を削減できます。これは、変換が必要でない期間中にスリープ モードまたはシャットダウン モードを使用することで実現します (デバイスの機能モードを参照)。
例として、分解能16ビットで毎秒10サンプルしか必要としないアプリケーションでは、低消費電力モードを利用できます。このセンサでは、SETTLECOUNT = 16およびIDRIVE = 01111b(0.146mA)と設定する必要があります。FREF = 40MHzおよびRCOUNT = 4096によって、必要な分解能が得られます。これにより、1秒あたりのアクティブ変換時間が4096 * 16 * 10 / 40 MHz → 16.4msとなります。スタートアップ時間とチャネル切り替え遅延時間のために、追加で0.34msが必要です。それ以外の時間は、本デバイスをスリープ モードに設定できます。したがって、19.4ms * 3.6mAのアクティブ電流 + 980.6ms * 35µAのスリープ電流により、平均消費電流は約 104.6µA となります。スリープ モードではレジスタ設定が維持されるため、シャットダウン モードと比較して、FDC のウェイクアップに必要な I2C 書き込み回数が少なくて済みます。
非アクティブ期間中にシャットダウン モードを使用すると、より大きく消費電流を削減できます。シャットダウン モードでは、デバイス設定が維持されないため、サンプルごとにデバイスを設定する必要があります。この例では、各サンプルの設定に約1.2ms(レジスタごとに92.5µs × 13レジスタ)かかります。合計のアクティブ時間は20.6msです。20ms * 3.6mAのアクティブ電流 + 980ms * 2µAのシャットダウン電流により、平均消費電流は約75µAとなります。