JAJSDD1D July 2017 – February 2021 HDC2010
PRODUCTION DATA
HDC2010 には、内蔵加熱素子が含まれており、短時間オンにすることで、高湿度環境で蓄積されることのある結露を防止または除去できます。また、ヒータを使用して、内蔵温度センサの機能を確認することもできます。
アプリケーションの露点温度が連続的に計算、追跡される場合、または、アプリケーション・ファームウェアが、結露の可能性がある状況 (または結露している状況) を検知するように作成されている場合、オンボードヒータを作動させて結露水を除去するために、予防的な手段としてソフトウェア・サブルーチンを実行できます。デバイスが、ヒータ起動後も引き続き %RH (相対湿度) レベルを測定し、追跡するようにしてください。%RH (相対湿度) の測定値が 0% (またはその付近) になれば、次にヒータをオフにして、デバイスを冷却できます。デバイスの冷却には数分かかることがあるので、温度測定を継続して実行し、デバイスが通常動作状態に復帰するのを確認してから、通常動作を再開してください。
ヒータの作動後は、デバイスの動作温度を 100℃未満に制限するよう注意してください。ヒータは、3.3V 動作時に 90mA、1.8V 動作時に 55mA (標準値) の電流消費となります。
内蔵ヒータは、湿度センサの上面に形成される結露を蒸発させますが、溶解した汚染物質の除去は行われないことを認識することが重要です。汚染物質が残留している場合は、湿度センサの精度に影響を及ぼす可能性があります。