JAJS479J May 2008 – August 2023 ISO3080 , ISO3082 , ISO3086 , ISO3088
PRODUCTION DATA
デバイスごとのパッケージ図は、PDF版データシートをご参照ください。
ISO3080 および ISO3086 デバイスは TIA/EIA 485/422 アプリケーション向けの絶縁型全二重差動ライン・ドライバ / レシーバ、ISO3082 および ISO3088 デバイスは絶縁型半二重差動ライン・トランシーバです。規格に従い、最大 2500 VRMS で 60 秒間のガルバニック絶縁を実現するように定められています。アクティブ HIGH のドライバ・イネーブルとアクティブ LOW のレシーバ・イネーブルでデータ・フローを制御します。最大 200kbps と 20Mbps のデータ転送に適した 2 つの速度グレードがあります。
ドライバ・イネーブル・ピン DE がロジック HIGH のとき、差動出力 Y および Z はデータ入力 D のロジック状態に従います。D のロジック HIGH により、Y は HIGH になり、Z は LOW になります。この場合、VOD = VY - VZ として定義される差動出力電圧は正です。D が LOW のとき、出力状態は反転し、Z は HIGH になり、Y は LOW になり、VOD は負になります。DE が LOW のとき、両方の出力は高インピーダンスになります。この条件では、D のロジック状態は無関係です。DE ピンにはグランドへの内部プルダウン抵抗があるため、オープンのままにすると、ドライバはデフォルトでディセーブル (高インピーダンス) になります。D ピンには VIO への内部プルアップ抵抗があるため、ドライバがイネーブルのときにオープンのままにすると、出力 Y は HIGH になり、Z は LOW になります。
レシーバ・イネーブル・ピン RE がロジック LOW の場合、レシーバはイネーブルになります。VID = V(A) - V(B) として定義される差動入力電圧が正で、正の入力スレッショルド VIT+ を上回ると、レシーバの出力 R は HIGH になります。VID が負で、負の入力スレッショルド VTH- を下回ると、レシーバの出力 R は LOW になります。VID が VIT+ と VIT- の間にある場合、出力は不定です。RE がロジック HIGH またはオープンのままの場合、レシーバ出力は高インピーダンスで、VID の大きさと極性は無関係です。レシーバ入力の内部バイアスにより、トランシーバがバスから切断されたとき (開路)、バス・ラインが短絡したとき (短絡)、またはバスがアクティブに駆動されていないとき (アイドル・バス)、出力はフェイルセーフ・ハイになります。