JAJSSD9D April 2006 – February 2024 LM94
PRODUCTION DATA
マスキングは常に、ホストおよび BMC のエラー ステータス レジスタのビットに適用されます。イベントがマスクされると、ホストまたは BMC のエラー ステータス レジスタの対応するエラー ビットが設定されなくなります。その結果、このイベントによって ALERT がアサートされることはなくなります。イベントが現在設定されている場合、イベントをマスクしても、関連するエラー ステータス ビットはクリアされません。
電圧エラーは、高電圧制限値 FFh を書き込むことでマスクされます。これは、すべての電圧に対するデフォルトの上限です。
温度エラーは、高温制限値 80h を書き込むことでマスクされます。これは、すべての温度に対するデフォルトの上限です。温度チャネルをマスクすると、温度エラーとダイオード フォルト エラーの両方がマスクされます。
GPI マスク レジスタを使用すると、GPI エラーをマスクできます。このレジスタに設定されたビットは、対応する GPIO_x ピンのイベントをマスクします。
ユーザー PROCHOT ステータスは実際にはエラーではありませんが、事前設定されたユーザー制限を超えたプロセッサのスロットリングをユーザーに通知するために使用できます。ユーザー制限 FFh がこのレジスタのマスクとして機能します。事前定義された PROCHOT スレッショルドに関連付けられたエラー ビットは、マスクできません。ただし、これらのエラー ビットによって、いかなる条件下でも BMC_ERR、HOST_ERR、ALERT がアサートされることはないという点に注意してください。
ファン タコメータ エラーは、指定されたタコメータのタコメータ制限が FFh に設定されている場合にマスクされます。
GPI エラーと VRDx_HOT エラーは、GPI およびその他のエラー マスク レジスタの適切なビットを設定することでマスクできます。
LM94 が電源オンになると、ALERT 出力は無効になります。ALERT 出力は、LM94 構成レジスタの ALERT_EN ビットを設定することで有効にできます。
手動マスキング オプションに加えて、LM94 では、システムのスリープ状態に応じて一部のエラーもマスクします。システムのスリープ状態は、スリープ状態制御レジスタに書き込むことで LM94 に通知されます。一部の種類のエラーイベントは、特定のスリープ モードでは常にマスクされます。一部の種類のエラー イベントは、スリープ マスク レジスタのビットが設定されている場合、特定のスリープ モードでオプションでマスクされます。詳細については、レジスタの説明を参照してください。