JAJSJG7D March 2020 – June 2022 LMQ61460
PRODUCTION DATA
スペクトラム拡散は工場オプションです。そのデバイスでスペクトラム拡散が利用できるかどうかを確認するには、GUID-2C77FB91-1B83-4394-8666-16AA55B6C83B.html#GUID-2C77FB91-1B83-4394-8666-16AA55B6C83B を参照してください。スペクトラム拡散の目的は、一定の周波数で動作する代わりに、特定の周波数のピーク放射をより広い範囲の周波数に拡散することで、これらのピーク放射を除去することです。本デバイスが含まれるほとんどのシステムでは、スイッチング周波数の最初の数個の高調波からの低い周波数の伝導エミッションは、簡単にフィルタで除去できます。設計でより難しいことは、FM 帯域に妨害を与えるより高い高調波での放射の低減です。これらの高調波はしばしば、スイッチ・ノードとインダクタの周囲の電界によって環境と結合します。FM および TV 帯域にわたってエネルギーを滑らかに拡散でき、しかも本デバイスのスイッチング周波数未満の分数調波放射を制限するのに十分な小ささである ±2% の周波数拡散を本デバイスは採用しています。本デバイスのスイッチング周波数でのピーク放射の低減量はわずか (1dB 未満) ですが、FM 帯域内のピークは通常 6dB 以上低減されます。
本デバイスは、線形帰還シフト・レジスタ (LFSR) を使ったサイクル間周波数ホッピング方式を採用しています。このインテリジェント疑似ランダム・ジェネレータは、出力リップルを制限するためにサイクル間の周波数変化を制限します。疑似ランダム・パターンは、オーディオ帯域よりも低い 1.5Hz 未満で繰り返されます。
スペクトラム拡散は、本デバイスのクロックが本来の周波数で自走している間のみ利用できます。以下の条件はすべてスペクトラム拡散に優先し、スペクトラム拡散はオフになります。