JAJSO67 january 2023 MCT8329A
PRODUCTION DATA
表 7-4 に、I2C データ・ワードのフォーマットを示します。
TARGET_ID | R/W | 制御ワード | データ | CRC-8 | |||||||||||||||||||
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A6 - A0 | W0 | CW23 - CW0 | D15 / D31/ D63 - D0 | C7 - C0 |
ターゲット ID および R/W ビット:先頭バイトには、7 ビットの I2C ターゲット ID (0x60) が含まれており、その後に読み出し / 書き込みコマンド・ビットが続きます。MCT8329A のパケットごとに、24 ビットの制御ワードの書き込みから通信プロトコルが始まるため、R/W ビットは常に 0 になります。
24 ビット制御ワード:ターゲット・アドレスの後に 24 ビットの制御ビットが続きます。表 7-5 に、制御ワードのフォーマットを示します。
OP_R/W | CRC_EN | DLEN | MEM_SEC | MEM_PAGE | MEM_ADDR | |||||||||||||||||||
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CW23 | CW22 | CW21- CW20 | CW19 - CW16 | CW15 - CW12 | CW11 - CW0 |
制御ワードの各フィールドの詳細を、以下に説明します。
OP_R/W – 読み出し / 書き込み:R/W ビットは、これが読み出し動作と書き込み動作のどちらであるかを示します。ビット値 0 は、それが書き込み動作であることを示します。ビット値 1 は、それが読み出し動作であることを示します。書き込み動作の場合、24 ビット制御ワードの後にデータ・バイトが送信されるものと MCT8329A は想定します。読み出し動作の場合、24 ビット制御ワードの後に、繰り返し START または通常の START による I2C 読み出し要求を MCT8329A は要求します。
CRC_EN – 巡回冗長性検査 (CRC) イネーブル:MCT8329A は、データの整合性を検証するため、CRC をサポートしています。このビットは、CRC 機能を有効化するかどうかを制御します。
DLEN – データ長:DLEN フィールドは、外部 MCU によって MCT8329A に送信されるデータの長さを決定します。MCT8329A のプロトコルは 3 つのデータ長 (16 ビット、32 ビット、64 ビット) をサポートしています。
DLEN の値 | データ長 | |||||||||||
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00b | 16 ビット | |||||||||||
01b | 32 ビット | |||||||||||
10b | 64 ビット | |||||||||||
11b | 予約済み |
MEM_SEC – メモリ・セクション:MCT8329A の各メモリ位置は、制御ワード内の 3 つの独立したエンティティ (メモリ・セクション、メモリ・ページ、メモリ・アドレス) を使ってアドレス指定されます。メモリ・セクションは、そのメモリ位置が属するメモリ・セクション (RAM、ROM など) を示す 4 ビットのフィールドです。
MEM_PAGE – メモリ・ページ:メモリ・ページは、そのメモリ位置が属するメモリ・ページを示す 4 ビットのフィールドです。
MEM_ADDR – メモリ・アドレス:メモリ・アドレスは、アドレスの最後の 12 ビットです。22 ビット・アドレス全体は、3 つのフィールド (メモリ・セクション、メモリ・ページ、メモリ・アドレス) のすべて使って MCT8329A によって内部的に構成されます。メモリ位置 0x000000-0x000800 の場合、メモリ・セクションは 0x0、メモリ・ページは 0x0、メモリ・アドレスは下位 12 ビット (0x000000 の場合 0x000、0x000080 の場合 0x080、0x000800 の場合 0x800) です。
データ・バイト:MCT8329A への書き込み動作の場合、24 ビットの制御ワードの後にデータ・バイトが続きます。制御ワード内の DLEN フィールドは、このセクションで送信されるバイト数と一致している必要があります。
CRC バイト:制御ワードで CRC 機能が有効化されている場合、書き込みトランザクションの終了時に CRC バイトが送信されるはずです。CRC を計算する手順については、以下の「CRC バイト計算」で説明します。