JAJSO67 january 2023 MCT8329A
PRODUCTION DATA
効率を最大限に高めるため、モーターの位相電流がモーターの BEMF 電圧と同調するように、モーターの駆動状態を制御することがしばしば求められます。MCT8329A は、進角を調整することで位相電圧を整流点から進める、または遅らせる機能を備えています。進角を調整することで、最適な効率を得ることができます。これは、一定の速度および負荷条件でモーターを動作させ、電流が最小になるまで進角 (LD_ANGLE) を調整することで実現できます。MCT8329A は、(LD_ANGLE_POLARITY を設定することで) 正の進角も負の進角も適用できます (図 7-26 を参照)。
進角は、{LD_ANGLE x 0.12}o によって計算できます。たとえば、LD_ANGLE が 0x1E、LD_ANGLE_POLARITY が 1b の場合、+3.6o (進み) の進角が適用されます。LD_ANGLE_POLARITY が 0b の場合、-3.6o (遅れ) の進角が適用されます。
120o 整流の場合、負の進角は -20o に制限されています。それより小さい進角は -20o にクランプされます。
可変整流の場合、負の進角はサポートされておらず、正の進角は +15o に制限されています。+15o より大きい値と 00 より小さい値はすべて、それぞれ 15o と 0o にクランプされます。