JAJSO67 january 2023 MCT8329A
PRODUCTION DATA
MCT8329A は、ローサイド・シャント抵抗を使った電流測定のための高性能ローサイド電流検出アンプを内蔵しています。ローサイド電流測定は、MCT8329A の各種制御機能および保護のために使用されます。この電流検出アンプは、EEPROM 設定によりゲイン (5V/V、10V/V、20V/V、40V/V) を設定できます。この電流検出アンプは、EEPROM ビット (VREF_SEL) を設定することで、ローサイド・シャント抵抗を流れる双方向または単方向の電流を検出できます。
双方向電流検出モードでは、MCT8329A は、両方向の電流測定の分解能を最大限に高めるため、VREF/2 のコモンモード電圧を内部で生成します。VREF は、内部で生成される基準電圧 (標準値は 3V) です。
双方向電流検出モードにおいて、SP と SN の間に接続されたシャント抵抗 (RSENSE) の値を設計するには、式 3 を使います。ここで、ローサイド・シングル・シャントを流れる電流を I、EEPROM ビットを設定することで選択された電流検出アンプ・ゲインを CSA_GAIN とします。
単方向電流検出モードでは、MCT8329A は、SP から SN への方向の電流測定の分解能を最大限に高めるため、VREF/8 のコモンモード電圧を内部で生成します。
単方向電流検出モードにおいて、SP と SN の間に接続されたシャント抵抗 (RSENSE) を流れる電流の値を計算するには、式 4 を使います。