JAJSO67 january 2023 MCT8329A
PRODUCTION DATA
モーター起動が IPD として設定されている (MTR_STARTUP が 10b に設定されている) 場合、MCT8329A は 12 ビット・タイマを使って IPD 中の電流の増加および低減時間を推定します。IPD 中、アルゴリズムは、IPD_CURR_THR までの電流増加が成功するかどうかを、最初は 10MHz の IPD クロックから確認します。失敗 (電流が IPD_CURR_THR に達する前にタイマがオーバーフロー) した場合、IPD はより低い周波数クロック (1MHz、100kHz、10kHz) を使って順々に繰り返されます。4 つのクロック周波数のすべてで IPD タイマがオーバーフローした (電流が IPD_CURR_THR に達しない) 場合、IPD_T1_FAULT がトリガされます。同様に、IPD 電流低減時、アルゴリズムは、0 までの電流減衰が成功するかどうかを、上述のすべての IPD クロック周波数を使って確認します。4 回の試行のすべてで IPD タイマがオーバーフローした (電流が 0 まで下がらない) 場合、IPD_T2_FAULT がトリガされます。
現在の IPD パルスによる電流が完全に減衰する前に次の IPD パルスが命令された場合、IPD は不正確な結果をもたらします。このような状況では、MCT8329A は IPD_FREQ_FAULT と呼ばれるフォルトを生成できます。IPD_FREQ_FAULT は、IPD 電流制限に対して IPD 周波数が高すぎる場合、または IPD 周波数と IPD 電流制限に対してモーターのインダクタンスが高すぎる場合にトリガされる可能性があります。