JAJSD65C february 2017 – february 2023 PGA460-Q1
PRODUCTION DATA
PGA460-Q1 デバイスには、USART デジタル通信インターフェイスが搭載されています。USART の主な機能は、USART アクセスが可能なすべてのアドレスに対して、書き込みおよび読み出しを可能にすることです。この機能には、PGA460-Q1 デバイス上のほとんどの EEPROM レジスタおよび RAM レジスタ・メモリへのアクセスが含まれます。USART 非同期モード (UART) デジタル通信は、PGA460-Q1 がペリフェラル・デバイスのみとなるコントローラ・ペリフェラル通信リンクです。コントローラは、データ送信の開始と終了を設定します。コントローラからコマンドが発行されるまで、ペリフェラルはコントローラにデータを送信しません。UART インターフェイスの論理 1 の値は、リセッシブ値 (RXD ピンの弱いプルアップ) として定義されます。UART インターフェイスの論理 0 の値は、ドミナント値 (RXD ピンの強いプルダウン) として定義されます。
PGA460-Q1の UART 非同期モード・インターフェイス は、2400bps~115200bps のデータ・レートで動作するように設計されており、コントローラによって生成される同期フィールドに基づいてデータ・レートが自動的に検出されます。UART インターフェイスの動作に関連するその他のパラメータには、次のものがあります。
図 7-18 に、USART 非同期モードのビット・タイミングを示します。データおよび制御は、いずれもリトル・エンディアン形式です。データは、バイトサイズのパケットで UART を通って伝送されます。パケット・フィールドの最初のビットは、スタート・ビット (ドミナント) です。フィールドの次の 8 ビットは、UART レシーバで処理されるデータビットです。フィールドの最後のビットは、ストップ・ビットです。情報の組み合わせバイトと、スタート・ビットおよびストップ・ビットによって、UART フィールドが構成されます。図 7-19 に、UART インターフェイス・フィールドの標準的なフィールド構造を示します。
フィールドのグループにより、伝送フレームが構成されます。伝送フレームは、UART インターフェイス上で 1 つの伝送動作を完了するために必要なフィールドで構成されます。図 7-20 に、伝送フレーム内のデータ送信動作の構造を示します。
それぞれの伝送フレームには、同期フィールドとコマンド・フィールドが必要で、その後にいくつかのデータ・フィールドが続きます。同期フィールドとコマンド・フィールドは、常にコントローラから送信されます。データ・フィールドは、コマンド・フィールドに指定されているコマンドに応じて、コントローラまたはペリフェラルのいずれかにより送信されます。コマンド・フィールドによって、データ・フィールドの移動方向 (コントローラからペリフェラルへ、またはペリフェラルからコントローラへ) が決まります。伝送されるデータ・フィールドの数も、コマンド・フィールドのコマンドによって決まります。フィールド間待機時間は 1 ビットの長さで、ペリフェラルまたはコントローラが受信したデータを処理するために、または、コマンド・フィールドの送信後にデータの方向を変更してペリフェラルがコントローラにデータを送信する場合に必要です。コントローラおよびペリフェラルの信号ドライバが方向を変更するために、時間を確保する必要があります。UART が論理 0 または論理 1 の状態で 15ms を超えてアイドルのまま維持されると、PGA460-Q1 の通信はリセットされ、コントローラから次のデータ伝送の同期フィールドが送られるのを待ちます。