JAJSD65C february 2017 – february 2023 PGA460-Q1
PRODUCTION DATA
PGA460-Q1 デバイスには、オンチップ温度センサおよび正確な温度測定のために専用の温度データ・パスがあります。出力値は、-40℃~+125℃の符号なし 8 ビット値として提供されます。温度センサ測定を使用して、周囲温度の変化に応じてトランスデューサの性能変動を調整できます。温度測定のサンプリングおよび変換時間には、温度測定コマンドを発行してから少なくとも 100us が必要です。温度の値を適切に更新できるように、この期間中は他のコマンドを送信しないでください。
温度デジタル・データ・パスの出力は、UART インターフェイスの時間コマンド・インターフェイスを使って読み出すことができます。得られる値は、式 7 に示すように測定温度と関連付けられます。
ここで、
計算後の T(VAL) の出力値は 10 進数になる可能性があるため、値は最も近い整数値に切り上げられます。
図 7-39 に、16 サンプルの平均化機能とスケーリング・ブロックを備えた温度デジタル・データ・パスを示します。16 サンプルの平均化ブロックは、1 サンプル/μs の割合で到着する 16 個の温度測定値を平均化して 1 つの結果として、温度測定のばらつきを除去します。スケーリング・ブロックは、ゲインおよびオフセット・パラメータを調整して、温度センサのキャリブレーションを改善するために使われます。これら 2 つのパラメータは、TEMP_TRIM EEPROM レジスタの TEMP_GAIN ビットおよび TEMP_OFF ビットを使ってプログラムします。
補償する前 (TEMP_GAIN ビットを 0 に設定、TEMP_OFF ビットを 0 に設定) は、T(VAL) は ADC によって変換された値と同じです。前述のように、ユーザーは 2 つの温度測定とトリムを実行することで、デバイスの動作条件 (VPWR)、ボード設計、構成の変動を補償できます。補正後、T(VAL) は 式 7 を使って絶対温度に変換できます。VPWR が大きくなると、消費電力が増加し、内部ダイ温度が周囲温度と異なる場合があります。温度センサは、常にダイの温度を示します。
TEMP_GAIN および TEMP_OFF のキャリブレーションを行わない場合、式 8 を使ってダイ温度の読み取り値から周囲温度を概算できます。
ここで、