JAJSD65C february 2017 – february 2023 PGA460-Q1
PRODUCTION DATA
超音波エコー信号は、超音波トランスデューサの駆動周波数と同じキャリア周波数を持つ振幅変調信号です。DSP バンドパス・フィルタ・ブロックを使用すると、観測対象の周波数帯域外の周波数をフィルタで除外できるため、超音波エコー信号に影響を及ぼすノイズの量を減らすことができます。
フィルタの中心周波数は、FREQ ビットで設定された駆動周波数に基づいて自動的に調整されます。また、INIT_GAIN EEPROM レジスタの BPF_BW ビットを設定することにより、フィルタの帯域幅を 2kHz 刻みで 2kHz~8kHz に調整できます。
このバンドパス・フィルタは、2 次バターワース IIR タイプ・フィルタです。電源投入時に、PGA460-Q1 デバイスは係数を計算し、それらを BPF_A2_xSB、BPF_A3_xSB、およびBPF_B1_xSB レジスタに入れます。ユーザーは、これらのレジスタを上書きして、フィルタを再構成できます。ただし、FREQ または BPF_BW ビットが変更された場合、係数計算シーケンスが再実行され、デバイスはこれらのレジスタを再書き込みします。FREQ_SHIFT ビットが 1 (80~480kHz の駆動周波数範囲) に設定されている場合、PGA460-Q1 デバイスは、バンドパス・フィルタ係数を自動的に計算しません。この場合には、MCU は、UART または USART インターフェイス経由でこれらの値を書き込む必要があります。