JAJSLX8D June 2022 – January 2025 TCAL6416
PRODUCTION DATA
TCAL6416 は、広い電源電圧範囲にわたる電圧変換に対応しています。そのため、デバイスは I2C 側で最新のプロセッサとのインターフェイスが可能となり、電源レベルが低くなるため、消費電力の節約になります。プロセッサの電源電圧が低下している一方で、LED など一部の PCB 部品は依然として高い電圧の電源を必要としますす。
VCCI ピンは I2C バスの電源となるため、SCL、SDA、RESET ピンに接続されたプルアップ抵抗は VCCI で終端する必要があります。INT 出力にはオープン ドレイン構造があり、アプリケーションに応じて、VCCP または VCCI への外部プルアップ抵抗が必要です。VCCP ピンは、P ポートへの電源となります。いずれかの P ポートで外部プルアップ抵抗が使用されている場合、または、いずれかの P ポートで LED が駆動されている場合、P00-P07 と P10-P17 に接続された 1 つまたは複数の抵抗または LED は、VCCP で終端する必要があります。デバイスの P ポートを出力として構成すると、LED を直接駆動するために最大 25mA までシンクできますが、追加の外部抵抗により電流を制限する必要があります。
TCAL6416 のデジタル コアは 8 ビットのデータ レジスタで構成されており、それらのレジスタを使ってユーザーは I/O ポートの特性を設定できます。電源投入時、またはソフトウェア リセット呼び出しの後に、I/O は入力として構成されます。ただし、Configuration レジスタに書き込むことにより、システム コントローラは I/O を入力または出力のどちらにも構成することが可能です。各入力または出力のデータは、対応する入力ポート レジスタまたは出力ポート レジスタに保持されます。入力ポート レジスタの極性は、極性反転レジスタで反転できます。システム コントローラはすべてのレジスタを読み取ることができます。さらに、TCAL6416 には、I/O ポートの強化に特化した Agile I/O 機能が搭載されています。Agile I/O 機能とレジスタには、プログラム可能な出力駆動強度、プログラム可能なプルアップ抵抗とプルダウン抵抗、ラッチ可能な入力、マスク可能な割り込み、割り込みステータス レジスタ、プログラム可能なオープン ドレインまたはプッシュプル出力が含まれています。これらの構成レジスタにより柔軟性が向上するため、I/O は強化され、ユーザーは消費電力、スピード、EMI などの設計を最適化できるようになります。
デバイスの他の機能には、入力ポートの状態が変化するたびに INT ピンで発生する割り込みがあります。デバイスをデフォルトの状態にリセットするには、ソフトウェア リセット コマンドを送信するか、またはデバイスの電源を一度切ってパワーオン リセットを行います。ADDR ハードウェア セレクタブル アドレス ピンを使用することで、2 つの TCAL6416 デバイスを同じ I2C バスに接続することができます。
TCAL6416 のオープン ドレイン割り込み (INT) 出力は、いずれかの入力状態が対応する Input Port レジスタの状態と異なる場合にアクティブになって、入力状態が変化したことをシステム コントローラに示すために使用されます。INT ピンは、プロセッサの割り込み入力に接続することができます。このラインで割り込み信号を送信することにより、デバイスは I2C バスで通信しなくても、リモート I/O ポートに受信データがあるかどうかをプロセッサに通知することができます。そのため、シンプルなターゲット デバイスとして機能できます。
システム コントローラは、タイムアウトまたはその他の不適切な動作が発生した場合、スティッキー レジスタをデフォルト値にリセットせず、RESET 入力ピンを Low にアサートすることで、I2C/SMBus ステート マシンを再初期化できます。
1 本のハードウェア ピン (ADDR) を使用すると、固定 I2C アドレスをプログラムして変更することができ、2 つのデバイスで同じ I2C バスや SMBus を共有することができます。