JAJSRD1B August 2014 – February 2024 THS4541
PRODUCTION DATA
これまでの設計には、ソース インピーダンス Rs が含まれており、Rt および Rg1 によってマッチングされる必要があります。図 7-3 の回路の Rt および Rg1 の接合部の合計インピーダンスは、Rt からグランドまでの並列な組み合わせになり、Rg1 で表される ZA (アクティブ インピーダンス) です。差動分圧バランスを得るために Rg2 を設定した ZA の式は、式 11 のようになります。
インピーダンスのマッチングを必要としない設計では、別のアンプの低インピーダンス出力から供給されます。例えば、Rg1 = Rg2 は、グランドへの Rt がない状態で、シングルから差動への設計に使用されます。式 11 で Rg1 = Rg2 = Rg と設定すると、式 12 に示すように、低インピーダンスのシングルエンド ソースから差動出力に駆動する単純な入力 FDA の入力インピーダンスを求めることができます。
この場合は、目標ゲインを Rf / Rg ≡ α と設定してから、必要な入力インピーダンスを設定することで、まず Rg 素子を分解することができ、次に、ゲインを得るために必要な Rf を分解することができます。例えば、ゲイン 4V/V で 200Ω の入力インピーダンスを目標とすると、式 13 により物理的に Rg 素子を求めることができます。この必要な Rg 値にゲイン 4 を掛けると、Rf 値と 図 8-1 の設計を求めることができます。
設計後、この回路は、2 つの 120Ω の Rg 抵抗と直列にブロッキング コンデンサを追加することで AC 結合にすることもできます。このアクティブ入力インピーダンスには、低い抵抗値を使用して前段への見かけ上の負荷を増加させる利点があり、その結果、目標のゲインに対する出力ノイズも低減されます。