JAJSL48 July 2021 TMCS1108-Q1
PRODUCTION DATA
TMCS1108-Q1 で温度ドリフトを低減するために活用されているのと同じ補償技法を使用すると、経年変化、ストレス、環境条件による寿命のドリフトも大幅に低減できます。一般的な磁気センサは、高い動作温度での経年劣化により、最大 2% から 3% の感度ドリフトが発生します。TMCS1108-Q1 は、3 ロットの AEC-Q100 認定時にワーストケースのストレス試験後に測定された合計感度誤差について、「電気的特性」表に定義されているように、寿命ドリフトが大幅に改善されています。AEC-Q100 認定で定められている他のすべてのストレス・テストでは、感度誤差が規定よりも低く、「電気的特性」表で規定された範囲内でした。ワーストケースのストレス試験である高度加速ストレス試験 (HAST) を 130℃の温度と 85% の相対湿度 (RH) で行った後の合計感度誤差を、図 9-1 に示します。また、AEC-Q100 の規定に従う 1000 時間、125℃の高温動作寿命ストレス試験後の感度およびオフセット誤差ドリフトを、図 9-2 および 図 9-3 に示します。このテストは、デバイスの寿命全体での標準的な動作を模倣しており、一般的な磁気センサに比べて経年劣化によるデバイス性能の変動が大幅に改善される可能性があることを示しています。