JAJSL48 July 2021 TMCS1108-Q1
PRODUCTION DATA
オフセット誤差は、デバイスを流れる入力電流がゼロのときの、理想的な出力電圧からの偏差です。オフセット誤差は、出力を基準として電圧誤差 VOE、または入力基準として電流オフセット誤差 IOS と呼ぶことができます。オフセット誤差は単一の誤差発生源なので、誤差の計算に 1 回だけ含めます。
TMCS1108-Q1 の出力電圧オフセット誤差は、ゼロ入力電流における測定値 VOUT の、ゼロ電流出力電圧の理想値からの偏差です。この理想的な電圧は、それぞれEquation3 とEquation4 に示すように、単方向デバイス (AxU) では VS の 10%、双方向デバイス (AxB) では VS の 50% です。
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オフセット誤差には、内部リファレンス電圧の誤差、ホール・センサの磁気オフセット、および信号チェーンのオフセット電圧誤差が含まれます。
入力換算 (RTI) オフセット誤差は、Equation5 に示すように、出力電圧オフセット誤差をデバイスの感度で除算したものです。合計誤差の計算を容易にし、入力電流レベルと直接比較できるように、オフセット誤差はデバイスの入力を基準にします。計算方法にかかわらず、VOE と IOS で定量化される誤差ソースは同一で、誤差計算に 1 回だけ含める必要があります。
オフセット誤差ドリフトは、周囲温度の摂氏温度変化に対する入力換算オフセット誤差の変化です。このパラメータは、μA/℃単位で報告されます。指定された温度変化について、オフセット・ドリフトを絶対オフセットに変換するには、Equation6 に示すように、ドリフトに温度変化を乗算し、パーセンテージに変換します。
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