JAJSGQ3F September 2014 – June 2022 TMP112-Q1
PRODUCTION DATA
転送を開始するデバイスを「コントローラ」、コントローラによって制御されるデバイスを「ターゲット」と呼びます。バスは、コントローラ・デバイスにより制御されます。コントローラ・デバイスはシリアル・クロック (SCL) を生成し、バスへのアクセスを制御して、START 条件および STOP 条件を生成します。
特定のデバイスをアドレス指定するため、SCL ピンが High のときに、データ・ライン (SDA) をロジック・レベル High から Low にして、START 条件を開始します。バス上のすべてのターゲットは、クロックの立ち上がりエッジでターゲットのアドレス・バイトを取り込みます。このバイトの最下位ビットは、読み取りと書き込みのどちらの動作が意図されているかを示しています。アドレス指定されたターゲットは、9 番目のクロック・パルスでアクノリッジを生成し、SDA ピンを Low にして、コントローラに応答します。
それからでデータ転送が開始され、8 つのクロック・パルスに合わせて送信され、その後でアクノリッジ・ビットが送られます。データ転送中、SCL ピンが High の間は SDA ピンが安定している必要があります。SCL ピンが High のときに SDA ピンが変化すると、START または STOP 信号と解釈されるためです。
すべてのデータが伝送された後で、コントローラは SCL ピンが High のときに SDA ピンを Low から HIgh にして、STOP 条件を生成します。